研究室ガイド2016
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研究内容社会との接点研究室の横顔研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ環境に存在する微弱なα線やγ線の挙動や土壌中のセシウムなど、私たちの身の回りに存在する環境放射能の評価を行っています。また放射線を応用した解析法を用いて、原子力をはじめとして種々の分野で使われている材料中の元素を定量したり、その動きを解析する研究を展開しています。それらの解析結果を利用して、廃棄物発生量の少ない化学プロセスの開発につなげたり、最適な材料選択を目指しています。放射線は各種産業に利用されています。特に材料の解析には放射線を使った分析法が今や欠かせません。今後原子力サイトの廃止措置が進めば、種々の放射性物質に汚染されたものの処理が問題化すると予想されます。そのような物質をできるだけ安全にしかも安定化させることは我々の使命です。それらに適用されるであろうプロセスや材料の最適化には、微視的なものの見方が重要であり、放射線を用いた解析手法が大いに役立つはずです。本学の原子力研究所にあるγ線スペクトロメータ―ならびに学外の放射光、原子力関係施設を積極的に活用した研究を展開します。さまざまな手法から導きだされた結果を相補的に利用して複雑な現象を解明していくには、忍耐強い知的好奇心と、また、学外での共同実験を円滑に遂行するためには、社会性も重要です。国外の研究者との共同作業を通じて、グローバルなものの見方を培っていきます。放射線応用工学研究室■研究内容■社会との接点■研究室の横顔放射線を使った材料解析や環境放射能の測定廃棄物低減を目指した燃料サイクルの構築放射線はいろいろな分野に応用されています原子力サイトの現状復帰に貢献します複雑な事象をなんとかときほぐそうとする好奇心旺盛な学生を歓迎国内外の研究機関や企業と共同研究を推進しています世田谷キャンパス10号館 3階主な就職先・進学先[2015年3月・院生含む]東京エネシス、非破壊検査、IIC、日本原燃、東京電力、原燃輸送、東亜非破壊、東洋エンジニアリング、三菱重工、住友化学、日本原子力研究開発機構●大気環境中に放出された放射性物質の挙動解析●地層中の放射性元素の移行研究●湖沼中の放射性物質の循環機構の解析●燃料デブリ処理プロセス開発研究●高レベル廃棄物ガラス固化プロセスの高度化●2次廃棄物低減化を目指した再処理プロセスの開発●溶融燃料原子炉システム構築のための基礎研究●放射性廃棄物の電気化学除染プロセス開発准 教 授松浦 治明学 部 生男子5名院 生男子4名原子力安全工学科42

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