研究室ガイド2016
74/252

研究内容社会との接点研究室の横顔研究室をさらに詳しく主な卒業研究テーマ本研究室では、次世代の燃料である水素を燃料とした高効率でクリーンな発電装置である燃料電池を主な研究対象とし、燃料電池に関する材料、部品、装置およびシステムについて幅広く研究している。具体的には、低価格で高性能且つ高耐久性を実現するために改良を加えた固体高分子形燃料電池を研究室で製作し、発電特性の評価を行っている。また、固体酸化物形燃料電池の小型簡易評価システムを開発し、電気と水素のコージェネレーションに適した固体酸化物形燃料電池の発電方法の検討を進めている。水素のようなクリーンでかつ再生可能なエネルギーを使用する社会を作ることは、現在地球が抱えている温暖化や大気汚染などを防止する重要な課題であり、世界中の国々が力を入れて研究開発を進めている。本研究室では、企業などの協力を得ながらより実社会に近い環境下、世の中の要求に直結した研究を行っており、その研究成果は世界中から注目されている。研究スタイルは、先輩と後輩がグループを組んで研究課題に取り組む。グループの課題の中から個人のテーマを設定して卒業研究を進める。そのため、仲間同士のコミュニケーションや議論を活発に行い研究に取り組んでいる。●基礎的な研究からシステム化研究、さらには実機を想定したモノ作りまで一貫した研究を行っている。●企業と積極的に共同研究を行い、実用化を意識した実践的な技術者教育を実施している。水素エネルギーシステム研究室 (燃料電池)■研究内容■社会との接点■研究室の横顔水素を中心とした、クリーンなエネルギー変換システムの研究地球を温暖化や大気汚染から守るために、役立つ研究を行っている燃料電池の要素研究からシステムまで、幅広い研究範囲が特徴世田谷キャンパス17号館 1階主な就職先・進学先[2015年3月・院生含む]岩谷瓦斯、カンドー、デジタル・インフォメーション・テクノロジー、日立ビルシステム、平島電業社、横浜国立大学大学院、本学大学院進学、ガス製造・販売、設備工事、ソフトウェア開発、電気設計、ビル設備教 授武 哲夫学 部 生男子8名 ・ 女子1名院 生男子2名[4年生卒業研究タイトル]〈固体高分子形燃料電池関連テーマ〉●ポリスチレンスルホン酸をグラフト重合したポリエーテルエーテルケトン電解質膜を用いた膜電極接合体の作製とPEFC発電特性の評価●ジメチルオクタデシル基を表面に結合させたカーボンの作製とPEFC用電極触媒層への適用●オクタデシルトリメトキシ基を表面に結合させたカーボンの作製とPEFC用電極触媒層への適用●スルホン化カーボンのイオン交換容量の測定●スルホン化カーボンのイオン交換容量がPEFCの発電特性に及ぼす影響●オクタデシルトリメトキシ基を表面に結合させたスルホン化カーボンの作製とPEFC用電極触媒層への適用〈固体酸化物形燃料電池関連テーマ〉●SOFCの高酸素利用率発電が発電特性に及ぼす影響●SOFCの高酸素利用率発電がカソードに及ぼす影響●高酸素利用率発電によるSOFCの劣化モデルの提案エネルギー化学科72

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です