研究室ガイド2018
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160161児童文学・昔話研究室 相談援助・社会福祉研究室人間科学部 児童学科人間科学部 児童学科 主な卒業研究テーマ 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先 主な就職先・進学先●『ぐりとぐら』のカステラが私たちを魅了する実態とその背景●上橋菜穂子「守り人」シリーズの魅力●子どもに与える本の選書基準について ―『三匹の子ぶた』を中心に―●妖怪の表象の変遷●保育におけるソーシャルワークの有用性について●児童虐待に対する効果的予防の取り組みについて●自閉症スペクトラム障害の子どもやその家庭に対する支援のあり方◆私立幼稚園(東京都内・神奈川県内) ◆私立保育園(東京都内・神奈川県内) ◆社会福祉施設(東京都社会福祉事業団等) ◆JALスカイ(空港旅客サービス) など◆公務員(新宿区保育士) ◆川崎市保育会(認可保育所) ◆八神製作所(医療福祉機器)2017年3月開催、幼児向けプログラミングソフト勉強会の一コマです。Scratchというソフトを幼児向けに解説した紙芝居とパワーポイントをゼミ生たちが発表しているところです。保育士は子育て家庭のよりどころとなる存在です。この図は相談援助の場面における保育士の専門性を示しています。[准教授]木内 英実[講師]園田 巌担当教員担当教員等々力キャンパス 2号館2階等々力キャンパス 3号館2階研究室の場所研究室の場所男子1名/女子14名男子2名/女子15名学部生学部生世界各国の児童文学・昔話にはその社会・時代における人々の思想や生活、伝承されてきた知恵が反映されています。私たちも日々の生活の中で「私たちの物語」を綴り、昔話を伝承しながら生きています。どのように生きたら幸せになれるか、何を子どもたちに伝えたらよいか、と考える上で、児童文学・昔話を一つの指針として学んでいます。近年、子どもや子育て家庭を取り巻く状況は複雑化・多様化してきています。このような社会環境にあって、地域社会に内在する様々な課題を解決するためには、多くの社会資源の活用や地域ネットワークの構築が求められています。本研究室では、保育に求められるソーシャルワークの視点について明らかにしながら、発達障がい児への支援や児童虐待予防などの諸課題について考察を深めるとともに、地域社会に向けて提案していきます。児童文学・昔話を読むことを通して子どもについて学ぶ保育ソーシャルワークのあり方を研究する地域社会の著しい変貌は、子育て家庭に対しても大きな影響をもたらしています。地域ネットワーク構築の視点は、地域ごとに異なる課題や個人のニーズの充足に寄与し、新たな時代の地域社会像を創出していきます。子育て支援を通じて、地域ネットワークの構築を目指す工学部の学生との交流をもとに、2017年2月・3月には知識工学部の教員を講師に迎え、幼児向けプログラミングソフトの勉強会を行いました。その過程で作成した絵本(子ども向けソフト解説書)を持って、2017年9月に保育現場に出かけ、子どもたちにソフトを教える予定です。理系分野の学びを保育現場でいかせるよう取り組んでいます。理系分野の学びを通して児童文学・昔話の可能性を探る社会との関わり社会との関わり研究内容研究内容保育士の専門職化から多職種連携へ保育士の専門性を確立し専門職として位置付くことが、社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士、看護師に代表される他の専門職との連携を可能にします。目指す未来ゲーム理論による昔話解析の専門家を目指す2017年度の3年生ゼミでは、ゲーム理論を用いたインド昔話の解析に取り組んでいます。知識工学部の教員を講師に迎え、争いや戦いの方略が描かれた様々なインドの昔話を解析し、その意味を深く考えています。文系の理論だけでなく理系の理論も用いることで、児童文学・昔話を評価する眼を養っています。目指す未来児童学科106

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