研究室ガイド2018
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共通教育部166165《物理学教育部門》実験原子核物理研究室《物理学教育部門》化学物理研究室共通教育部共通教育部 主な卒業研究テーマ 主な卒業研究テーマ 想定される主な就職先 主な就職先・進学先●不安定原子核の半径・質量・半減期などの測定●重イオンビームの核種を決めるための検出器の開発●原子核のベータ崩壊・ガンマ崩壊測定実験●水複雑系物質の液体構造の解明●希薄溶液中の高分子の分子運動の捕捉●様々なナノ物性計測装置の開発◆プログラミングを使ってデータ解析をするのでIT業界に強いです◆電子回路や計測装置を取り扱うのでメーカー業界に強いです◆その他 本学大学院・他大学大学院への進学や中高校教員への就職など当該年度卒業生なし加速器実験で用いるシンチレータ(蛍光物質)。実験では放射線がシンチレータを通過した際に発生する微弱な光を検出します。自己光混合法を用いた計測例(特許第6050619号 粒子特性計測装置)ナノサイズ粒子の粒子特性評価が行えます。[准教授]西村 太樹[准教授]須藤 誠一担当教員担当教員世田谷キャンパス C1棟(仮称) 2階世田谷キャンパス 6号館2階研究室の場所研究室の場所男子0名/女子0名学部生理化学研究所や放射線医学総合研究所などの重イオンビーム加速器施設で国内・国外の大学や研究機関と共同実験を行います。原子核同士を衝突させることで自然界に存在しない不安定な原子核を生成します。そして、不安定核ビームやそこから放出されるベータ線やガンマ線を観測することで、不安定原子核の性質を調べます。自分自身で検出器を製作したり、データ解析プログラムを開発したりすることで、世界最先端の研究に携われます。地球上で最も豊富な分子の一つである水は様々な物質中に存在し、その物質の物性や機能性は水─溶質間の分子間相互作用によって形成された分子集団(液体構造)によって決定されます。本研究室では、オリジナルの広帯域誘電分光法、自己光混合レーザ計測法を用いて、様々な物質中に形成された液体構造の解明を目指しています。重イオンビーム加速器施設での世界最先端の実験オリジナル装置の応用研究と水分子ダイナミクス解明宇宙の誕生以来、不安定原子核の反応を経由して重たい元素が合成されてきました。しかし、そのメカニズムは十分には分かっていません。私たちの体や地球を構成している元素が宇宙のいつ・どこで合成されたのか不安定原子核の実験を通して調べ、宇宙の歴史を解き明かします。自己光混合法はオリジナルの光技術です。これまで、水溶液中のナノサイズ粒子の運動評価の研究を継続し、振動、並進、拡散運動等のリアルタイム計測を達成しました。これらナノレベルの評価手法を装置化することで、社会貢献していきます。元素は宇宙のいつ・どこで合成されたのか自己光混合法を応用したナノ計測器の開発で社会貢献社会との関わり社会との関わり研究内容研究内容フェムトテクノロジーの利用へ向けて誰もが買え、誰もが扱えるナノ計測器の開発を目指して自然界の四つの基本的な力の一つである「強い相互作用」は原子核の中で働いていますが、完全には解明されていません。原子核の性質を詳細に調べて「強い相互作用」の完全な理解を目指します。さらに、ナノより百万分の一のフェムトの世界での将来的なテクノロジー開発を目指します。現在、ナノレベルの評価を行えるのは、高価な装置を持つ一部の研究機関のみです。自己光混合法は、既存装置では困難な計測項目を、簡易な(=安価な)レーザ光源と光検出部品で達成することができます。従って、小規模の機関でも、導入可能な計測器を開発することができます。目指す未来目指す未来2017年度新設の研究室のため所属学生はまだいません。学部生男子0名/女子0名院 生https://www.ns.tcu.ac.jp/~dnishimuraWEBサイト110

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