研究室ガイド2018
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173174応用生態システム研究センター地盤環境工学研究センター総合研究所総合研究所 主な卒業研究テーマ 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先 主な就職先・進学先●ファイトレメディエーションによる土壌浄化に関する研究●都市大方式ハイブリッド芝の技術開発、競技性能、安全性に関する研究●緑の環境不動産価値に関する研究【防災系】豪雨時・地震時の斜面安定性評価、トンネル崩壊現象の解明、切土掘削工事中の土砂災害防止技術、自然災害リスク指標の開発【構造物系】沈下抑止のための発泡ウレタン杭の開発、土構造物の修復技術の開発【地盤改良系】薬液供試体の非破壊試験法、新しい機械式攪拌工法の提案、バブルシリカ工法の開発、セメント系改良土の固化遅延に関する研究、薬液注入工法の長期耐久性【環境・調査系】模型地盤用小型動的貫入試験機の開発、地下熱利用促進技術の開発、簡易孔内載荷試験方法による地盤沈下量の推定◆不動産 ◆建設 ◆建設・環境コンサルタント ◆造園 ◆園芸 ◆環境緑地学系・都市計画学系・農学系の大学院進学など◆東京都(公務員) ◆横浜市(公務員) ◆大成建設(ゼネコン) ◆大林組(ゼネコン) ◆清水建設(ゼネコン) ◆建設技術研究所(コンサル) ◆日鐵住金建材(メーカー)ファイトレメディエーション実験:模擬汚染土壌が充填された2mの植栽管にアカザを植え重金属の吸収を確かめている。平成28年度にJAXA、ジャパンホームシールド、日東精工、東急建設の共同研究として、月面の地盤探査方法の研究を実施しました。同図はそれに用いた試験装置であり、SDS試験の実機を搭載しています。[特別教授]涌井 史郎 [教授]飯島 健太郎[客員研究員]堀川 朗彦 ・ 山崎 正代[教授]末政 直晃 [准教授]伊藤 和也[技士]田中 剛担当教員担当教員横浜キャンパス 3号館4階世田谷キャンパス 10号館2階総合研究所 2階研究室の場所研究室の場所男子0名/女子0名男子17名/女子1名学部生学部生新たな社会資本、グリーンインフラとして、人間社会と生態システムが調和した豊かな環境形成に資する都市空間創出のため、造園学、環境緑地学、生理人類学、公衆衛生学を学びの背景として、技術開発研究から計画学的研究を展開します。すなわち緑(緑地)のもたらす存在効用、利用効用の視点に立ち、安全で健康な、そして持続可能な未来都市社会のあるべき姿を調査研究します。構造物を建てる際に、必ずその敷地の地下の状態を詳しく調べる必要があります。このような地盤調査の方法は既に数多くありますが、もっと迅速に・簡単に・正確に調べる方法はないか、を研究しています。これができれば、地盤災害から逃れる、あるいは事前に対策を打つことができます。また、対策方法も重要です。もっと廉価に地盤の性質を良くする方法を開発することができれば、同じコストでより広い範囲を守ることができます。つまり、中身が見えない地盤の問題を解決するには、まず調査して、結果に応じて適切な対策を選ぶことが重要です。液状化・斜面災害・老朽化土構造物など、対象範囲は拡大しています。地盤環境工学センターではこれらの方法を提案しています。生態系機能と生物の適応能力を応用した地域環境改善地盤を科学する -地盤調査、対策工法の開発公園緑地、街路樹、屋上緑化、壁面緑化、軌道緑化、室内緑化など街中で見られる緑は何故必要なのか。これらは都市のお化粧ではなく、都市に生活、就労する人間環境の安全性、健全性を担保するための施設と捉える事が出来ます。これらを実現していくためには、新たな技術開発とともに効果的な緑地配置計画が不可欠となります。緑化技術と緑地計画がもたらすグリーンインフラ事業社会との関わり本研究室では、多くの機関・企業と共同研究を行っています。その内、いくつかの研究が実を結びました。SDS試験は、ジャパンホームシールドと日東精工と共同で開発した宅地用の地盤調査方法です。宅地の沈下や液状化を事前に発見することができるため、様々な所で使われています。また、マイクロバブル注入工法は佐藤工業株式会社と共同開発した液状化対策技術で、“微細気泡を含む水を地盤の中に送り込むだけで液状化を防止できる”という優れものです。大規模な実証実験も完了済みで、実用化に向けて更なる改良に取り組んでいます。役に立つ技術と面白い技術社会との関わり研究内容研究内容未来都市社会の安全性・健全性を担保するグリーンインフラ未来社会、未来都市の防災減災、環境改善、心身の健康の獲得の切り札として、グリーンインフラとして整備された様々な形態・配置の緑地が相乗的・複合的に機能します。こうして出来た緑地は様々な生物の生息空間やそのコリドーとしても機能し環境の保全再生を担います。目指す未来地球から月・惑星や海洋まで広範囲な地盤の評価と対策地球上の全ての構造物は「地盤」と密接に関係しています。研究室では、地球外の月・惑星の地盤探査や海洋地盤探査など広範囲に研究を進めています。また、皆さんに身近な宅地の問題等も扱っています。目指す未来総合研究所男子5名/女子1名院 生男子1名/女子0名院 生115

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