研究室ガイド2018
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原子力研究所175原子力政策研究室原子力研究所 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先●濃縮、加工、原子炉、再処理施設及び使用済燃料輸送等の原子力施設・設備機器における放射線及び臨界安全の考え方及び特性に関する研究●使用済燃料の臨界安全に燃焼度クレジット(燃料が燃えて燃料が減っていることを考慮すること)を採用する安全設計手法・測定法の研究●都市大原研にある廃止措置中の試験研究炉「武蔵工大炉」の廃止措置を中心とした廃止措置に関する研究◆東京電力(電気業) ◆東電設計(サービス業) ◆東京パワーテクノロジー(建設業) ◆関電工(建設業) ◆中部プラントサービス(電気工事業) ◆東芝プラントシステム(建設業) ◆MHIニュークリアシステムズ・ソリューションエンジニアリング(サービス業)青白い光(チェレンコフ光)が見えます。ウランの核分裂は中性子で生じ、原子炉や燃料の性能や安全性は中性子と反応により決まります。[特任教授]三橋 偉司 [技士]内山 孝文担当教員王禅寺キャンパス(原子力研究所)研究室の場所男子3名/女子0名男子0名/女子0名学部生院 生原子力発電所を含む燃料サイクル施設また廃止措置において、原子力は放射能及び放射線と不可分です。公衆の安全は法令、指針及び国内外の基準・勧告により規制され、技術体系そのものです。原子力施設の放射線安全に係る実践的な課題の研究を行います。福島事故以降の改正原子力法令の調査・検討、福島事故による放射能の環境汚染及び被ばく状況の評価、原子力施設の廃止措置、原子力施設・設備機器の放射線安全、公衆防護や被ばく評価法の研究が挙げられます。原子力及び放射能の安全性を実践的課題から追求福島事故により大量の放射能が飛散し、地域住民及び国民に多大な影響を及ぼしました。原子力施設及び燃料輸送の公衆への安全性を担保する臨界安全、人工放射能及び放射線被ばくに関する具体的課題を外部機関と共同研究も行い、一般公衆に影響を与えない放射線安全の研究を行っています。他機関と共同研究も行い原子力と放射能の安全性を向上社会との関わり研究内容原子力・放射能の安全性を向上させた燃料サイクル原子力施設及び燃料輸送の公衆への安全性を担保する臨界安全、人工放射能及び放射線被ばくに関する具体的課題の研究を行い、学生・院生を原子力施設の放射線安全の実務ができる人材に育成し、原子力利用において、原子力・放射能の安全性を向上させた燃料サイクルを実現させます。目指す未来http://atomsun2.atom.tcu.ac.jp/WEBサイト 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先●原子力材料中の微量元素分析法の開発●環境中のα放射体の分析法の開発●赤城大沼の秋季全循環における放射性セシウムの動態調査◆富士電機(製造業) ◆IHI検査計測(分析) ◆原燃輸送(運輸) ◆非破壊検査(分析) ◆原子力発電環境整備機構(国の事業体) ◆日本原子力研究開発機構(国立研究機関) ◆本学大学院進学群馬県赤城大沼の調査は定期的に行います。厚さ40cmの氷上で湖水と湖底質のサンプリングをしている様子です。[准教授]岡田 往子担当教員王禅寺キャンパス(原子力研究所)研究室の場所男子3名/女子0名男子1名/女子0名学部生院 生元素の存在量が多いときと極微量のときでは動きが異なります。今、私たちは2011年3月の東京電力福島第一発電所の事故によって、環境に放出された極微量な放射性元素の自然界での動きを追っています。自然界に存在する安定同位体と極微量にしか存在しない放射性元素は異なった動きをするようです。今後、解明していきたいと思っています。また、放射線を使った分析法を用いて考古学資料中に含まれる微量元素を分析し、産地推定にチャレンジしています。ミクロはマクロと違う不思議な動き体に影響ない極微量な放射性元素でも、今後、自然界でどのような動きをするかを追い続けることで、一般の人たちの安心が確保されます。私たちは群馬県赤城大沼周辺を中心に、環境・水産・森林など多様な分野の人たちと協力して、放射性物質の調査を行っています。環境中の放射性物質を追う社会との関わり研究内容自ら判断できる科学の知識を身につけた未来ミクロな物質の動きは、まだまだ未知です。福島第一発電所の事故を契機に、私たちは自ら学び、判断する力が大切だと知りました。原子力分野を学ぶことで「向学心」「好学心」を高め、自ら学び、自ら判断することのできる科学の知識を身につけることで未来社会につながります。目指す未来176環境放射線研究室原子力研究所117

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