研究室ガイド2018
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原子力安全工学科015016原子力リスク評価研究室放射線応用工学研究室工学部 原子力安全工学科工学部 原子力安全工学科 主な卒業研究テーマ 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先 主な就職先・進学先●外部ハザードに対する確率論的リスク評価(PRA)手法の開発●シビアアクシデントの解析シミュレーション●原子力発電所安全規制、原子力発電所の事故時の防災に関する研究●溶融塩を用いた燃料デブリの安定化処理●放射性廃棄物減量・減容化研究●炉─リサイクル一体型概念構築のための基礎研究◆原子力規制庁(国家機関) ◆東京電力(電力事業) ◆日本原燃(再処理事業者) ◆日立製作所(電機メーカー) ◆テプコシステムズ(原子力エンジニアリング) ◆MHI NSエンジニアリング(原子力エンジニアリング) ◆核物質管理センター(特殊法人)◆日本原子力研究開発機構(国立研究機関) ◆富士電機(製造業) ◆IHI検査計測(分析) ◆三菱電機システムズエンジニアリング(メンテナンス) ◆オーバル(製造業) ◆本学大学院進学 ◆東京工業大学大学院進学原子力施設の安全系において、時間の経過に伴う機器故障の発生等の様々な動的変化を、確率過程を用いてモデル化する手法を開発。原子力研究所にある、不活性ガス雰囲気の中で高温処理のできるグローブボックス。高温溶融塩を用いた種々の実験が行えます。[准教授]牟田 仁[准教授]松浦 治明担当教員担当教員世田谷キャンパス 10号館3階世田谷キャンパス 10号館3階王禅寺キャンパス(原子力研究所)研究室の場所研究室の場所https://www.facebook.com/TCUrisklabo/WEBサイト男子3名/女子0名男子6名/女子0名学部生院 生男子3名/女子1名男子4名/女子2名学部生院 生今後の原子力安全には、これまでの決定論的なアプローチだけではなく、確率論的リスク評価(PRA)から得られる情報を基に、より幅広い事態に対応できるよう、安全性を向上させることが最も重要であり、このような技術に精通した技術者の育成を目指しています。原子力分野における種々の技術のなかで、例えば廃家電等に用いられている、有用なレアメタルを回収するのに、高温で融けた塩を用いるプロセスを適用することも可能です。当研究室では核燃料サイクルのみならず、一般産廃リサイクルへ技術への応用も念頭に置き研究を進めています。リスク評価に関する研究を通じて原子力安全に寄与高温科学が新たなリサイクル文化を醸成する原子力施設の事故時の評価・分析や確率論的リスク評価手法開発に関する研究を行っています。日本の大学・大学院には殆ど例が無い、原子力関連施設のリスクに特化した研究室です。本研究室の主な研究テーマは、原子力施設のシビアアクシデントのシミュレーション、熱/核特性の解明、様々な内的・外的要因に対するPRA手法の開発・高度化を行っています。また、テロ対策やリスクコミュニケーションといった決定論的なリスクに関する研究もカバーしています。原子力をエネルギー源として用いる以上、その使用済み燃料の処理は、後世に負の遺産を残さないために避けて通れない課題です。当研究室では福島第一原子力発電所事故により生じた損傷燃料の安定化や、放射性廃棄物を長期に亘り閉じ込めることの可能な最適なガラス組成を探すために、X線を用いて物質の内部構造を知り、その知見をプロセスの最適化に繋げるような研究を展開しています。本学原子力研究所と国内外の共同利用施設を併用して研究を進めています。原子力施設事故時のリスク評価に関する特化した研究室放射線を利用し廃棄物処理の最適化を目指す産官学の各分野に人材を送り原子力安全に貢献地球的規模のエネルギー問題解決には原子力が不可欠本研究室で原子力安全に係る研究を通して身に付けた知識と技術を基に、合理的な安全規制の構築、現行の軽水炉の安全性向上、高度な安全性を有した新型炉の開発と建設、安全性に十分配慮した電力供給に貢献する人材の育成を通して原子力安全に貢献します。福島の事故は自然の脅威を侮ってはならないという我々に対して厳しい教訓を与えました。一方でこれまで放射線の有用性を享受してきて現在の生活があります。当研究室にて取り組んでいる放射線を用いた研究が、将来の安全なリサイクル技術の構築に役立てばよいと考えています。社会との関わり社会との関わり研究内容研究内容目指す未来目指す未来26

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