研究室ガイド2018
38/126

エネルギー化学科037038機能設計・解析化学研究室(有機構造化学)環境化学工学研究室(燃料電池)工学部 エネルギー化学科工学部 エネルギー化学科 主な卒業研究テーマ 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先 主な就職先・進学先●ナノパターン材料の高速合成法の開発●カーボンナイトライド材料の合成と触媒機能の探索●エネルギー貯蔵材料の開発●イオン伝導性触媒の調製法の研究●イオン伝導性触媒の固体高分子形燃料電池への適用の研究●固体酸化物形燃料電池を用いた水素製造システムの研究◆タムラ製作所(製造業) ◆ニチアス(製造業) ◆三興グループ(プラント) ◆デーシー(プラント) ◆ソライズ(機械設計) ◆本学大学院進学 ◆東京農工大学大学院進学 ◆東京工業大学大学院進学 ◆横浜国立大学大学院進学◆東芝燃料電池システム(製造業) ◆日野自動車(製造業)◆高砂熱学工業(設備工事業) ◆IHIプラント建設(設備工事業) ◆本学大学院進学 ◆東京工業大学大学院進学 ◆横浜国立大学大学院進学水素ストレージ材料調整の様子。水と光から生じるエネルギーを貯蔵する材料の精製を行っている。学生が自ら作製した燃料電池を自ら評価することによって、物造りの難しさと楽しさを学んでいます。[准教授]塩月 雅士[教授]武 哲夫担当教員担当教員世田谷キャンパス 6号館B1階世田谷キャンパス 17号館1階研究室の場所研究室の場所男子7名/女子3名男子4名/女子0名学部生院 生男子9名/女子0名男子1名/女子0名学部生院 生私たちの生活を豊かにする材料は小さな分子の集合体であり、すなわち材料の機能や性能は材料構成分子の性質・機能ならびに分子の集積構造に依存しています。私たちの研究室では、機能材料の設計を材料構成要素である分子そのものから行い、同時にその高次構造を制御することで新しい機能材料・エネルギー材料の開発を進めています。具体的には、環境を考慮した高効率触媒の開発や新規材料合成法の創成、エネルギー貯蔵への展開などに取り組んでいます。クリーンな水素利用技術である燃料電池システムの高効率化を目標として、燃料電池本体の発電性能の向上と燃料電池排熱の有効利用の研究に取り組んでいます。この目標達成のために、燃料電池で選択的に電池反応が進行する電極触媒層を構成する電極触媒とイオン伝導体に着目して、電極触媒層内で構成材料の劣化を促進することなく効率よく電池反応を進行させる反応システムの構築を目指しています。分子デザインを鍵にエネルギー材料・機能材料を創成燃料電池の高性能化を実現する基盤技術を研究する研究の基礎部分については大学の研究室内で行う実験を中心に進め、一方の応用面に関しては特に大学外の共同研究先と連携して行います。また研究成果の社会への発信については、専門家の集まる学術会議だけでなくワークショップや一般展示等により広く取り組んでいきます。共同研究を通じて研究成果を実社会に社会との関わりメーカーと協力して燃料電池を構成する主要部材である電解質膜、電極触媒、セパレータ等の高性能化の研究開発を行うことにより、燃料電池の普及拡大を目指します。メーカーとの共同研究により産業界に貢献社会との関わり研究内容研究内容原子・分子の力を最大限に引き出し新たな材料創成に挑む原子や分子の持っている潜在的な力を引き出し、最大限に活用することが材料化学の研究の使命であり、同時に一番の魅力です。原子・分子の組み合わせを工夫して得る新しい機能性材料で環境改善に貢献することを目的の一つとしています。目指す未来水素を用いてクリーンで高効率な社会を実現水素を直接電気に変換する高効率な水素利用技術である燃料電池の普及拡大には、さらなる高性能化が不可欠です。当研究室では、これまで蓄積してきた燃料電池の製作技術、評価技術、触媒技術を駆使して、燃料電池の高性能化を実現する基盤技術の研究開発に取り組んでいきます。目指す未来37

元のページ  ../index.html#38

このブックを見る