研究室ガイド2018
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都市工学科059060水圏環境研究室地盤環境工学研究室工学部 都市工学科工学部 都市工学科 主な卒業研究テーマ 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先 主な就職先・進学先●膜分離を利用した高度水処理技術の低コスト化●水道管路システムの高品質化●沿岸域における津波・高潮の挙動や災害危険度の分析●豪雨時・地震時の斜面安定性評価と対策方法の開発●マイクロバブル・シリカ微粒子を用いた液状化対策工法の開発●オーガーを用いた月面地盤探査法の開発◆横浜市、東京都(公務員) ◆神奈川県内広域水道企業団(公務員) ◆明電舎(電気) ◆日水コン、NJS(上下水道コンサルタント) ◆パシフィックコンサルタンツ(建設コンサルタント)◆東京都(公務員) ◆横浜市(公務員) ◆大成建設(ゼネコン) ◆大林組(ゼネコン) ◆清水建設(ゼネコン) ◆建設技術研究所(コンサル) ◆日鐵住金建材(メーカー)沿岸災害による被害を受けた構造物の調査などをとおして、将来の被害軽減のためのヒントを探っています。小型模型で実物を再現出来る遠心模型実験装置(左)、模型実験用地盤改良攪拌試験機(右)[教授]長岡 裕 [准教授]三上 貴仁[教授]末政 直晃 [准教授]伊藤 和也[技士]田中 剛担当教員担当教員世田谷キャンパス 10号館1階・中2階研究室の場所男子14名/女子0名男子2名/女子1名学部生院 生男子17名/女子1名男子5名/女子1名学部生院 生私たちの生活をとりまく水に関するさまざまな問題、特に水循環と沿岸災害に関する問題に取り組んでいます。水循環については、都市における上下水道をはじめとする水循環系の高度化を目指し、膜分離技術を利用した効率的な水循環系の構築のための技術を研究しています。沿岸災害については、津波や高潮などの災害を主な対象として、地域ごとの災害に対する脆弱性や被害の発生メカニズムについて、数値シミュレーションや模型実験を用いて分析を行っています。都市の健全な水循環系と沿岸域の防災・減災を考える水資源がひっ迫している地域における水再利用技術や高度浄水処理技術として注目を集めている次世代型技術の高度化を通じて、世界の水問題の解決に貢献します。地域の特性を踏まえた沿岸災害の分析を通じて、地域ごとの避難計画の構築や人的被害・構造物被害の軽減に貢献します。世界中の水に関する問題の解決に貢献する社会との関わり本研究室では、多くの機関・企業と共同研究を行っています。その内、いくつかの研究が実を結びました。SDS試験は、ジャパンホームシールドと日東精工と共同で開発した宅地用の地盤調査方法です。宅地の沈下や液状化を事前に発見することができるため、様々な所で使われています。また、マイクロバブル注入工法は佐藤工業株式会社と共同開発した液状化対策技術で、“微細気泡を含む水を地盤の中に送り込むだけで液状化を防止できる”という優れものです。大規模な実証実験も完了済みで、実用化に向けて更なる改良に取り組んでいます。役に立つ技術と面白い技術社会との関わり研究内容構造物を建てる際に、必ずその敷地の地下の状態を詳しく調べる必要があります。このような地盤調査の方法は既に数多くありますが、もっと迅速に・簡単に・正確に調べる方法はないかを研究しています。これができれば、地盤災害から逃れる、あるいは事前に対策を打つことができます。また、対策方法も重要です。もっと廉価に地盤の性質を良くする方法を開発することができれば、同じコストでより広い範囲を守ることができます。つまり、中身が見えない地盤の問題を解決するには、まず調査して、結果に応じて適切な対策を選ぶことが重要です。液状化・斜面災害・老朽化土構造物など、対象範囲は拡大しています。地盤研ではこれらの方法を提案しています。地盤を科学する ─地盤調査、対策工法の開発研究内容誰もが安全な水と沿岸域の恩恵を受ける未来を築く膜分離技術の低コスト化、省エネルギー化を実現し、先進国だけではなく途上国でも導入可能な高度な水処理技術の実現を目指します。世界各地の沿岸災害の分析をとおして沿岸災害に関する理解を深め、防災力の向上とよりよい沿岸域の利用を目指します。目指す未来地球から月・惑星や海洋まで広範囲な地盤の評価と対策地球上の全ての構造物は「地盤」と密接に関係しています。研究室では、地球外の月・惑星の地盤探査や海洋地盤探査など広範囲に研究を進めています。また、皆さんに身近な宅地の問題等も扱っています。目指す未来世田谷キャンパス 10号館2階研究室の場所48

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