研究室ガイド2018
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都市工学科061062構造安全研究室災害軽減研究室工学部 都市工学科工学部 都市工学科 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先●構造物の損傷同定と地震時の振動制御に関する研究●経年劣化を受けるトンネル覆工コンクリートの劣化曲線の推定●非破壊検査(超音波探傷,渦流探傷,赤外線サーモグラフィ)によるき裂検出精度の向上◆清水建設、前田建設工業(ゼネコン) ◆東日本旅客鉄道(運輸) ◆東京都庁、横浜市役所など(公務員) ◆東京電力(エネルギー) ◆八千代エンジニヤリング(建設コンサルタント) ◆横河ブリッジ(製造業)橋を下から撮った写真です。左は普通のカメラで撮った写真ですが、右側の赤外線カメラで撮ると丸印の中に温度分布が異なる部分があることがわかります。コンクリート床版に生じたうき(不連続部)であると考えられます。[教授]丸山 收 ・ 白旗 弘実担当教員世田谷キャンパス13号館2階・5号館3階研究室の場所男子15名/女子1名男子7名/女子1名学部生院 生構造物が破壊するとすれば、地震、あるいは経年劣化があげられます。地震に強い構造物や経年劣化を精度よく検知する研究が中心です。後者のウエイトが高いです。日本は高度経済成長期に建設された構造物が多く、供用40~50年が経過します。これらの構造物はひび割れ、腐食といった損傷が現れ始めるころでもあります。構造物を長く使用するための維持管理として、検査の方法、診断(判定)、補修方法を中心に研究しています。構造物にセンサを取り付け、常時モニタリングし、異状を検知する手法の開発にも取り組んでいます。構造物を強く安全に研究室で対象とする構造物としては、橋梁がもっとも多いのですが、トンネル、港湾の桟橋などの研究も行っています。橋梁で、き裂損傷が出やすい箇所に溶接部があげられます。東京ゲートブリッジなどの溶接の検査方法には当研究室で得られた結果も活かされています。橋梁検査の最先端を社会との関わり研究内容地震に強い構造物を。長持ちする構造物を構造物を安心して長く使える未来を目指しています。検査精度の向上はもちろんですが、補修の判断を的確に行うことも重要です。最近では、構造物にセンサを取り付けて経時的な構造物の劣化を追跡していくモニタリングによる損傷検知精度も向上させていきます。目指す未来 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先●破壊現象のための数値解析手法の開発●災害に対するリスク評価及び意思決定手法の開発●化学的処理を用いた解体コンクリートからの骨材回収技術の開発◆ゼネコン ◆コンサル ◆公務員 ◆鉄道・道路化学的処理によるコンクリート表面の目粗しを実施している写真です。この目粗しにより1.5N/mm2以上の付着強度を実現しました。[教授]吉田 郁政 [准教授]栗原 哲彦担当教員男子15名/女子0名男子3名/女子0名学部生院 生地震、台風といった自然災害や施設の高齢化による災害・事故を対象に、計算機を用いた数値計算、確率・統計処理を道具とし、災害軽減に関わる多くのテーマに取組んでいます。コンクリート構造物の劣化診断・補修補強・リサイクルなどの分野を中心に、内部鉄筋の腐食判定技術の開発、コンクリート打継ぎ時の新たな表面処理法の開発、化学的処理による骨材回収技術の開発を、実験を通じて行っています。構造物の耐震性とリスクを解析し、災害を最小限にする電力施設のリスク評価手法の開発や地震・津波に対する避難シミュレーションなどを企業と共同で実施しています。「化学的処理による骨材回収技術の開発」では解体コンクリートから骨材を回収し再利用することで廃棄物の減量を目指しています。実務者との交流を通した実用的研究と基礎研究社会との関わり研究内容災害からの危険を軽減した安全な住みよい社会の実現地震・台風などの自然災害や、施設の老朽化・材料の劣化による構造物の耐荷力や耐久性の低下に対して、危険度の正確な判定や危険回避行動(避難行動など)、さらに、構造物に対する最適な補修補強の選定に役立ち、災害や事故からの回避に貢献します。目指す未来吉田研: 世田谷キャンパス 13号館2階栗原研: 世田谷キャンパス 10号館1階研究室の場所吉田研: http://tcu-yoshida-lab.org/index.html栗原研: http://c-pc8.civil.tcu.ac.jp/conkuri/index.htmlWEBサイト49

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