研究室ガイド2018
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環境マネジメント学科105106《環境経営分野》伊坪研究室(ライフサイクル環境評価)《環境経営分野》郭研究室(持続可能な循環型生産システム)環境学部 環境マネジメント学科環境学部 環境マネジメント学科 主な卒業研究テーマ 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先 主な就職先・進学先●産業連関分析を用いたマテリアルフットプリントの評価基盤の構築と活用●資源消費・大気汚染を考慮した鉄道車両の環境フットプリント●逆浸透法を用いた海水淡水化施設の環境影響評価●ライフサイクルを考慮したエコな製品設計●多段階ロット決定問題とメタアルゴリズム●CO2を軽減するためのルート決定問題●再製造を含む統合的な計画決定●商品の関連性を考慮した在庫ポリシー●セル生産の理論解析とモデリング◆農業・食品産業技術総合研究機構(研究所) ◆現代文化研究所(研究所) ◆三菱電機(製造) ◆日立製作所(製造) ◆NSD(情報処理業) ◆産業環境管理協会(環境全般) ◆本学大学院進学(修士課程/博士後期課程)◆大黒屋(サービス業) ◆クラウドポイント(サービス業) ◆長谷工アーベスト(不動産業) ◆三徳(小売業) ◆ホテルおかだ(サービス業) ◆コンピュートロン(IT) ◆クマヒラ(セキュリティサービス) ◆大東建託(不動産業) ◆本学大学院進学東京ビックサイトで行われた「エコプロダクツ展示会」に出展し、研究成果等の説明を行いました。[環境学部教授・環境情報学研究科研究科長]伊坪 徳宏[教授]郭 偉宏担当教員担当教員横浜キャンパス 3号館6階横浜キャンパス 3号館6階研究室の場所研究室の場所男子12名/女子5名男子14名/女子6名男子2名/女子1名男子3名/女子1名学部生学部生院 生院 生あらゆる人間活動は環境負荷を伴います。本研究室では、ライフサイクル的な視点にたち、環境影響をできる限り少なくすることの重要性を認識し、製品をより正確・適切に評価するために必要な知識を学びます。製品の環境側面に対する分析評価手法として企業に採用されているLCA(ライフサイクルアセスメント)やLCC(ライフサイクルコスティング)を実施し、環境におけるリスク評価を研究します。環境影響を最小限にするための評価・研究環境調和型社会に適応する製品は、真に環境影響を緩和するために貢献するものかどうかを適切に評価されなくてはなりません。社会に定着しつつあるLCAやLCCという手法を用いて、イメージに流されない科学的な根拠に基づいた環境情報の分析・考察を行います。近年は多くの企業がライフサイクルに渡るCO2の排出量や水の消費量をCFP(カーボンフットプリント)やWF(ウォーターフットプリント)を用いて分析し、環境負荷の削減に努めています。私たちはこれらの手法やデータベースを開発し、社会に発信することで、企業や政府と連携して環境影響を戦略的に低減するための支援を行っています。環境調和型社会の構築に貢献する製品等の普及を支援社会との関わり企業のみでなく、地方自治体やコミュニティも研究対象です。意思決定とは現場を管理するための知恵であり、例えばコンビニで焼き肉弁当を何個仕入れるかを決めようとするとき、曜日、天候、イベントなど様々な要因と過去の経験とを考慮する必要があります。たくさん仕入れると売り残りを廃棄することもあれば、少なく仕入れると足りなくて顧客が不満な場合もあります。このような問題は現場で多く見受けられるので、一つひとつ丁寧に調べて解決していきます。製品設計、製造、流通および回収過程における意思決定諸問題を解決する社会との関わり研究内容トヨタの‘かんばん方式’、ソニーやキヤノンのセル生産などは日本が世界に誇れる生産技術とシステムであります。このようなシステムの仕組み、制約条件、特徴、注意点について調査分析し、モデリングをし、さらにモデルを解析した結果を用いて実在のシステムを評価することは本研究室の課題であります。特に環境要因の影響を考慮することは最近の取組みであり、例えばリサイクルを考慮した製品設計方法、CO2の軽減を考慮した配送計画、再製造を含む生産計画、など環境要因を取り入れた研究をしています。環境を重視する生産システムの問題意識と方法論について考える研究内容持続可能型社会に向けた羅針盤を構築グローバル化が進む現在、世界に広がるサプライチェーン全体を網羅した環境評価手法とデータベースの構築が期待されています。当研究室では、アジア各国の研究機関との共同研究から、欧州連合や国際連合といった国際機関との連携へと広げ、世界全体に通用する持続可能性評価手法体系の構築を目指します。目指す未来持続可能なサプライチェーンマネジメントシステムの構築を目指す環境に配慮した経営は、企業の中だけでなく、社会全体への環境の影響を考慮したとき、企業の負担ではなく、「強み」として位置づけられます。従って、これを企業経営における「攻めの戦略」 として組み込めるようにして、持続可能なサプライチェーンマネジメントの構築を目指します。目指す未来http://www.yc.tcu.ac.jp/~itsubo-lab/ WEBサイト5人のライン生産から2つのセルへ転換して変種変量生産を行う。右下はアメリカの工場でセル生産を取り組む実例。74

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