研究室ガイド2018
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社会メディア学科113114川村研究室(持続可能な社会)メディア情報学部 社会メディア学科 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先科学技術と社会の相互作用については次のような具体的研究を望んでいます。●次世代エコカー開発の人類学的研究●温暖化の科学的根拠を政治はどう扱うか、合意や妥協の政治的空間についての研究●白熱電球からLED電球への交代劇の人類学的研究◆キヤノン電子テクノロジー(ITサービス業) ◆ベイジ(ITサービス業) ◆アイレックス(ITサービス業) ◆筑波大学大学院図書館情報メディア研究科進学研究室では、3年生全員が環境社会検定(eco検定)を受けています。[教授]川村 久美子担当教員横浜キャンパス 3号館4階研究室の場所男子15名/女子4名男子0名/女子0名学部生院 生自然や技術については理系が、人間や社会については文系がと、近代科学は研究の分業を図ってきました。しかし実世界では両領域は相互構成的な関係にあります。「持続可能な社会」実現のためには、科学技術と社会の相互作用を解明する必要があると判断し、研究に励んでいます。文化人類学だけが両領域を一枚の絵に収めようとするので、ここでの研究は「現代社会の文化人類学研究」と呼ぶことができます。科学技術と社会の相互作用についての研究持続可能な社会を実現していくには、近代啓蒙思想がつくりだした個人主義的な人間モデル、個体間競争を人間の自然状態とする考え方、それを前提とした近代の政治経済システムや法体系について、今一度根本から検討し直さなくてはなりません。本研究室ではそうした理念的研究も行っています。上述した「現代社会の文化人類学研究」と理念的研究の結果を合わせることで、環境問題や社会的不公正の問題の解決に向けて、政策提言を行うことができると考えています。環境問題、社会的不公正の問題に関連する新たな政策提言を目指す社会との関わり研究内容未来の子どもたちにこれ以上つけを回さない。現代の資本主義体制は、自然破壊といい、金融セクターが異様に膨らんだ世界経済(借金経済!)といい、未来の子どもたちにつけを回すことでようやく維持されています。未来の子どもたちにリスクばかりを残すのでない体制を急いでつくらなくてはなりません。それこそ持続可能な社会であり、本研究室が目指すものです。目指す未来岡部研究室(フィールドワーク)メディア情報学部 社会メディア学科 主な卒業研究テーマ 主な就職先・進学先●モノをつくることを通した主体の可視化:コスプレファンダムのフィールドワークを通して●ものづくりコミュニティへの参加を通した学習:ファブラボ鎌倉におけるフィールドワークを通して●人工物の利用を通した成員性の境界デザイン:キャラクターを支える遊びとしての「コスプレ」を対象に◆五島育英会(大学職員) ◆大江戸温泉物語(企画) ◆ソフィア(プランナー) ◆アドウェイズ(プランナー) ◆本学大学院進学(修士課程) ◆慶應義塾大学大学院進学(博士課程)経験学習を通して、日常の当たり前や常識を疑う視点を刺激します。[准教授]岡部 大介担当教員横浜キャンパス 3号館6階研究室の場所男子7名/女子4名男子0名/女子0名学部生院 生ファンカルチャーに代表される「興味関心でつながる主体的なコミュニティ」のエスノグラフィを通して、「学びのデザイン」について論考していきます。エスノグラフィとは、特定のコミュニティや人びとの行動様式をインタビューや観察、同行調査などから記録・調査する手法で、デザインやマーケティングの分野でも着目されています。身近なコミュニティのエスノグラフィを通して、学びの場のデザインを考える伝統的な学校的学習環境も用いながら、それとは異なる、ものづくりなどを協働で行う「アトリエ的学習環境」、自らが構築した学びの舞台におけるパフォーマンスを通した「劇場型学習環境」のデザインなどを含んだワークショップを実施します。産学連携による、まちやコミュニティにおける活動とメディアの再デザイン社会との関わり研究内容Interest-driven learning興味に突き動かされて(interest-driven)、直観と好奇心で場に飛び込むこと、そして継続的にひとつの対象に対峙する行動力を養います。また経験学習を通して、日常の当たり前や常識を疑う視点を刺激します。目指す未来79

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