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トピックス詳細(その他)
平成28年6月8日(水)、世田谷キャンパス14号館アリーナにて、2014年ノーベル物理学賞を受賞された中村修二先生を講師にお迎えし、「夢をかなえる力とは」というテーマで、特別公開講演会が行われました。
1993年、世界で初めて高輝度青色LEDの開発と実用化に成功した中村先生。ぜひこれから科学を学ぶ若い人に聞いてほしいということから、講演会には本学1年生を中心に、近隣地域の方も含めて約1200名の聴講者が集まり、広いアリーナが満席となりました。
「世界にはばたけ、若き科学技術者たち」と題した講演では、「日本は良いものづくりをしているのに、世界に売り出せていないのは、世界標準である英語力、それを使ったプレゼンテーション力が備わっていないからだ。これからの学生はどんどん世界に出ていき、社会で生きるサバイバル力を養ってほしい。また、研究においては、失敗することはとてもいいこと。失敗する度になぜ失敗したのかを考えることで先に進むことができる」と学生らにエールを送りました。また、青色発光ダイオード(LED)の原理についての解説も、開発成功までの話を交えて述べられ、第一部は終了しました。
第二部では、中村先生の高校時代の級友である大野幸助氏をコーディネーターに、学生からの質問に答える形でディスカッションが行われました。「夢を持っているということは、自分の持つエネルギーを注げるものがあるということ。自身のテーマを見つけることが大切」と、本学の学園歌『夢に翼を』にも重なる提言により、2時間にわたって行われた講演会は幕を閉じました。
また講演会終了後にも、中村先生への質問は後を絶たず、ご好意により急遽、別室で学生からの質問に回答していただきました。その場においても中村先生から学生へ熱いメッセージが語られていました。たいへんありがたく、感謝申し上げます。
中村修二先生プロフィール
1954年愛媛県に生まれる。1973年徳島大学工学部に入学。電子工学科・大学院修士課程修了後、1979年徳島県の日亜化学工業に入社。1993年12月、高輝度青色LEDの開発と実用化に世界で初めて成功。1999年12月、日亜化学工業を退社し、カリフォルニア大学サンタバーバラ校材料物性工学部教授に就任。2014年12月、ノーベル物理学賞を受賞。