東京都市大学
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地域社会との連携に関する取り組み

活動報告

第16回「神奈川産学チャレンジプログラム」にて、本学の2グループが最優秀賞と優秀賞を受賞しました

第16回「神奈川産学チャレンジプログラム」にて、本学の2グループが最優秀賞と優秀賞を受賞し、2019年12月17日(火)、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)の会議センターで、表彰されました。

「神奈川産学チャレンジプログラム」は、神奈川県内の大学と一般社団法人神奈川経済同友会に加盟する企業・団体との学生の人材育成を目的とした課題解決型研究コンペです。第16回を迎えた今年度は、本学から8チーム33名の学生が、8社の設定した実際の経営課題に基づくテーマに取り組み、解決策を研究して提案しました。また、プログラム全体では21大学231チーム、935名の学生が参加し、32社の研究テーマに取り組みました。

最優秀賞を受賞した環境学部環境創生学科・丹羽研究室の「久保田チーム」(指導教員:丹羽 由佳理准教授)は、株式会社山田債権回収管理総合事務所が設定した「東京ディズニーリゾートの集客力を生かし、神奈川県に観光客を呼び込む施策」に取り組みました。訪日外国人をターゲットとしたプランが特徴で、訪日外国人数や海上交通の現状などを調査した上で、東京ディズニーリゾートからみなとみらいまでのクルーズ船における四季折々の日本の魅力を発信するイベントの開催、みなとみらいの夜景という地域資源を活かしたホテルまでの散策ルートの提案、国ごとに異なる旅行情報の収集傾向に基づくSNS広告・ホームページ広告の提案などを行いました。

優秀賞を受賞したメディア情報学部社会メディア学科・関(博)研究室の「永利チーム」(指導教員:関 博紀准教授)は、京浜急行バス株式会社による「『バス運転士』の魅力創出」に取り組みました。同業他社のバス運転士募集に関するホームページ調査や、ワンマンバスの運転シミュレーターを体験する人の観察などを行った結果、まだPRされていないバス運転士の魅力は、運転操作の複雑性を達成することにあると発見しました。そこで「バス運転士」の名称を「バス操縦士」に変更し、飛行機のコックピットを彷彿させ複雑な運転の魅力をアピールする求人広告、YouTubeのバンパー広告(※)シリーズを提案しました。
(※)動画を視聴する前に表示される短い動画広告

表彰式では、それぞれの企業から表彰状を授与され、懇親会では企業の方や、他大学の学生と交流しました。

受賞グループの感想を以下に紹介します。

久保田チーム(環境学部環境創生学科・丹羽研究室)
<提案タイトル:夢からさめないプロジェクト—訪日外国人をターゲットとして—>

研究室で学んだDMO(観光地域づくりを行う法人)の考え方を取り入れ、みなとみらいの人通りに着目した社会調査などを行ってプランを考えました。メンバー6人中4人が留学経験者という強みを生かし、留学中に得た外国の友人に、SNSを使って外国人から見た日本の訪れたい場所についてヒヤリングし、プランに反映させました。英文も載せた観光客向けパンフレットを作成し、企業の方に評価していただけたのは嬉しかったです。当初チームの方向性が定まらずまとまるまでに時間がかかりましたが、リーダーを中心に、お互いの意見を尊重しながら研究を完成させることができました。
<チームメンバー:3年>久保田文也、荒島佑太、庄野葉月、森龍、齋藤知貴、富川駿
永利チーム(メディア情報学部社会メディア学科・関(博)研究室)
<提案タイトル:京急バス“操縦士”募集中>

受賞できると思っていなかったので、とても嬉しく思います。私たちは「情報社会」を研究する社会メディア学科の特性を生かして、多数の同業他社のホームページを分析し、提案にYouTubeを取り入れました。当初、漠然とバス運転士の魅力を伝えたいと考えていましたが、企業の方から「運転士に応募する年齢や性別にターゲットを絞った方が良い」とアドバイスをいただき、成人男性にとってのバスの運転の魅力を分析しました。その結果、バス運転士という仕事の魅力は発見できたと思いますが、運転士不足という実際の問題解決につながるほどの良い提案には至らず、社会の課題解決の難しさを実感しました。メンバー一同、今回の経験をこれからの勉強や就職活動に活かしていきます。
<チームメンバー:3年>永利里沙子、小森花歩、古澤秋人
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