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トピックス詳細(在学生・保証人の方へ)
●学生部長メッセージ
政府は、新型コロナウイルスの感染爆発を防ぐため、4月7日東京など7都府県を対象に緊急事態宣言を発出しました。期間は5月6日(その後、5月末に延長)までです。そのため、現在、大学は入構禁止となっています。授業の再開は5月18日からの予定ですが、みなさんにとって一番安全な教育方法を検討しています。
今、みなさんにとって一番重要なことは、自分や大切な家族、友達の命を守ることです。そのためには、特に次のことに心がけて下さい。
「外にでない。家に居る。Stay Home.」
また、このような状況が続くと、現在や将来、または就活への不安を抱えている方も多いかと思います。特に、初めての一人暮らしで親元を離れた方は、大きなストレスを感じていると思います。そんな時には、迷わず以下へご連絡ください。
各学科クラス担任や各研究室指導教員
学内外の学生相談窓口
キャリア支援センターなど
また、大学からの緊急の連絡はHPにアップされます。ご注意下さい。
学生部長
飯島 正徳
●学生相談室長メッセージ
新型コロナウイルス感染症対策下で、こころの健康を保つために
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に広がり、感染拡大ばかりではなく、人々のこころに強い不安が広がっています。世界中の医療関係者がこの感染症と戦い、世界中の研究者がワクチンの早期開発に挑み、地域行政もこの感染拡大を抑制しようと必死の努力をしています。目に見えない未知のウイルスに対し、みなさん一人ひとりが自分や家族、友人など、あなたにとって大切な人の、そして人類の命を大切にできる生活を送って欲しいと願います。そのためにもこころの健康を保って欲しいと願い、このメッセージを発信します。ご参考になれば幸いです。
1.情報のアップデート:最新の正しい情報を得る
中国武漢市で原因不明の肺炎が集団発生したのが2019年12月で、世界保健機関(WHO)がそれを新型コロナウイルス感染症(Coronavirus Disease 2019, COVID-19)と名付けたのは2020年2月11日です。世界は、この未知のウイルスに関する知見を積み上げている最中です。1日に1,2回程度信頼できる情報を得るようにし、適切な判断と行動をしましょう。
ただ、繰り返し長時間、ウイルスに関する報道に接し過ぎると、必要以上の恐怖心や不安感が増大されることがあります。時間を決めて情報のアップデートすることをお勧めします。正しい知識をもとに注意しましょう。
2.感染しない・させないために
人は分からないという状況下では不安になりやすい生き物です。ただ他の生き物と違うのは、人は理性的に判断し行動できることです。私たちはウイルスのことをすべて理解しているわけではありませんが、それでも感染しない・させないための方法をいくつかは分かっています。
(1)3密を避ける
換気の悪い「密閉空間」、多くの人が密集する「密集場所」、互いに手を伸ばしたら届く距離での会話ができる「密接場面」という3条件が重なる場面では感染拡大のリスクが高まると考えられています。新年度で新入生を歓迎する時期ですが、部の仲間や友人同士での食事会や飲み会は、しばらく延期にしましょう(とても残念ですが…)。
(2)手を洗う
外出先では、あまり意識せずにいろいろなものに触れています。ドアノブや電車のつり革、手すりなどでウイルスが付着する可能性があります。ウイルスが付着した手で目や口、鼻に触れると感染します。外出先からの帰りや食事の前などは、こまめに手を洗いましょう。アルコール消毒液が使える人は惜しまずに使いましょう。
(3)咳エチケット
一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。もしかすると、症状が無いだけであなたはもう感染しているかもしれません。咳・くしゃみはマスクやハンカチ・ティッシュ、袖、ひじの内側などを使い、他人に感染させないために口や鼻をおさえましょう。
3.こころの反応
わたしたちは危機的な状況におかれると、心身にさまざまな反応を起こします。一般的にイライラやあせり、不安感や恐怖心、孤立感をもったり、気持ちが沈んだり、眠れなくなったり、あるいは怒りを感じたり、攻撃的になったり、ちょっとしたことで過敏に反応したり、理性的な行動を取れなくなったり、食べ過ぎ、飲み過ぎといった行動も見られます。また周囲の人々や社会に不信感を抱くこともよくあることです。コロナ禍で、ふつうの大学生活を送ることができない状況では、以下のようなことがあなたの身に起こっているかもしれません。
●自分が感染するかもしれない、他人に感染させてしまうかもしれないという不安
●何もしていないこと・何をしたらよいのか分からないことへの不安
●将来に対する漠然とした不安
●就職活動が思うようにできない苛立ち・不安感
●他者とのかかわりが無く、孤独に感じる・気がめいってしょうがない
●行動制限があり不自由な感じ・息苦しさ
●これまでの生活を送ることのできない怒り・フラストレーション
●家族と一緒に過ごす時間が増えたのは良いが、パーソナルな空間や時間を前ほど持てなくなりフラストレーションがたまっている
●彼氏(彼女)や身近な人と話していると前よりイライラしやすくなり口げんかが多くなった
4.こころのケア
このような中でこころの健康を保つのは容易ではありません。適度なストレスは人にやる気を起こさせる効果はありますが、不快なストレスが長く続くと心身が疲弊してきます。では、どのように対処すればよいのでしょうか。
(1)自分のストレスの状態を知る
あなたはストレスを感じていますか。上記の症状があればストレスを感じている兆候かもしれません。ストレスがあることは悪いことではありません。そのストレスとうまく付き合うことが大切です。つき合うには、自分もストレスを感じているんだなと認めることが大事です。こころとからだの状態に耳を傾け、そのSOSを受けとめてください。
(2)毎日のルーティンを作る
からだの調子を整えることが、こころの状態を保つのに役立ちます。生活のリズムを整え、起きる時間・寝る時間を決め、バランスの取れた食事をきちんととり、からだをいたわりましょう。そのためには毎日のルーティンを作ることが大切です。一日のおおよそのスケジュールを立てましょう。勉強時間も確保するといいですね。自学の習慣が身についていると、授業が始まってから課題を出されても取り組みやすくなります。
また読書の時間を確保するのも良いでしょう。本学図書館のサイトからVPN接続で、理工学分野および人文社会学分野の約60,000点のタイトルを無料で閲覧できます。チェックしてみてください。それから、できる範囲で運動も取り入れましょう。食べ過ぎ・飲み過ぎは禁物です。
(3)意識的にリラクセーションをする
心理学ではこころとからだは関係し合っていると考えます。からだがほぐれると気持ちもほぐれてきます。時々背伸びをし、首や肩を回してからだをほぐしましょう。大きく深呼吸をするのも効果的です。1分程度でも、目を閉じてゆっくり呼吸をするだけで気持ちが落ち着いていきます。人は気づかないうちにからだに力が入り、不必要な緊張を生んでいるものです。たまに手を休めて椅子に腰掛け、深呼吸しながら、瞑想にふけるのもいいでしょう。なかなか眠れない人は、布団に入り、ゆっくり呼吸をするだけで楽になる場合があります。
自分の好きな音楽や、お気に入りの映画・動画を鑑賞することもリラックスするにはいいですね。
(4)友人・家族とつながる
人間は社会的動物と言われています。大切な人や家族と直接会えなくても、電話やメール、SNSを活用し連絡を取り合いましょう。ひとりで過ごしてばかりいると、現実感が乏しくなったり、思考力が低下したりします。最近では「オンライン飲み会」が注目されています。それにならい友人とオンラインでバーチャル食事会を開催しても楽しいかもしれません。スポーツ選手の中には他の選手とオンラインで一緒に自宅トレーニングをしている方もいます。誰かと何かを一緒にする時間を工夫しリアルなつながりを大事にしてください。
(5)学生相談室の利用をご希望の方は
本学の学生相談室では、このような状況下でどのように学生の皆さんを支援できるのだろうかと思案しています。当面はメールによる相談がメインになります。オンライン相談も検討しています。こころのダメージを少しでも減らし、日常生活を送って欲しいと願います。
詳しくは学生相談室サイトをご覧ください
本学では健康相談と心理相談について学外相談機関(ティーペック)とも提携しています。心理相談は電話・メールでの相談が可能です。ログインにはユーザー名・パスワードが必要です。ポータルサイトの相談室案内もしくは、新入生の皆さんは4月2日にお渡しした相談室案内をご参照ください。
その他:東京都の新型コロナウイルス感染症についての相談窓口は下記にアクセスし参照ください。
東京都福祉保健局 : https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/iryo/kansen/coronasodan.html
学生相談室長
髙橋 国法
参考ウェブサイト等
●厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解等(新型コロナウイルス感染症)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html
●日本赤十字社 国内災害救護 トピックス
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/
●日本学生相談学会 新型コロナウイルス関連情報
http://www.gakuseisodan.com/?page_id=3836
●日本心理学会 「もしも『距離を取ること』を求められたなら:あなた自身の安全のために」(アメリカ心理学会(APA)から許可を得て翻訳版を掲載)
https://psych.or.jp/about/Keeping_Your_Distance_to_Stay_Safe_jp/
●International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies 2020 Mental Health and Psychosocial Support for Staff, Volunteers and Communities in an Outbreak of Novel Coronavirus.
http://pscentre.org/wp-content/uploads/2020/02/MHPSS-in-nCoV-2020_ENG.pdf
●Chew, Q. H., Wei, K. C., Vasoo, S., Chua. H. C., and Sim, K. 2020 Narrative synthesis of psychological and coping responses towards emerging infectious disease outbreaks in the general population: practical considerations for the COVID-19 pandemic. Singapore Medical Journal 2020, 1-31. doi.org/10.11622/smedj.2020046
●Pan American Health Organization 2009 Protecting Mental Health During Epidemics.
https://www.paho.org/en/documents/protecting-mental-health-during-epidemics