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トピックス詳細(その他)
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が行う 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)の「産学共同(育成型)」と「トライアウト」の令和2年度募集において、本学提案の2件が採択されました。
本学の提案が採択された「産学共同(育成型)」と「トライアウト」には、全国の国公私立大学や高等専門学校、独立行政法人等から、今年度はそれぞれ692件〔採択80件・採択率11.6%〕と832件〔採択259件、採択率31.1%〕の提案がありました。
・研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
大学・公的研究機関等で生まれた科学技術に関する研究成果を国民経済上重要な技術として実用化することで、研究成果の社会還元を目指す技術移転支援プログラム
・産学共同(育成型)
大学等の基礎研究成果を企業との共同研究に繋げるまで磨き上げ、共同研究体制の構築を目指すことを目的としたプログラム
・トライアウト
大学等のシーズが企業ニーズの達成に資するか、可能性を検証することを目的としたプログラム
産学共同(育成型)にて 採択された提案の詳細
・課題名:
生体由来物に対する防汚性・防曇性を持つ特殊光学材料の実現
・研究代表者:
理工学部 機械工学科 藤間卓也 教授
・概 要:
人生100年が言われる現代において、生活の質向上が大きな論点となっており、低侵襲医療(できる限り身体への負担を減ずる治療法)に向けた技術開発が急がれている。内視鏡や腹腔鏡は大きな寄与が期待される技術分野であるが、現状ではイメージング(可視化する技術)に関して視界の安定確保に必須である防汚性や防曇性について大きな課題が残されている。そこで、本研究では、汎用ガラス材料表面に近年実現した、階層性ナノ多孔層(HNL)が上記の機能性を同時に実現しうる事に着目し、医療器具用ガラス材料へのHNL形成の実現を通じて、上記機能性を高いレベルでバランスする技術を確立する。
走査型電子顕微鏡(SEM)によるHNLガラスの観察像。最表面では20~30 nm程度の孔径を持ち(左)、その孔径が深部に向かって漸減していく(右)、多孔質層がケイ酸塩ガラス表面に構成されている。
トライアウト にて 採択された提案の詳細
・課題名:
使用済自動車の再資源化工程を対象としたMFCAデータとデジタル・トラッキング・データの「統合データ」による工程可視化と改善方法・効果の検証
・研究代表者:
環境学部 環境経営システム学科 木村眞実 准教授
・概 要:
使用済自動車の再資源化工程では、これまで、マテリアル・フロー・コスト会計(MFCA)を用いて、工程改善を実施し、一定の成果を上げてきた。しかし、使用済自動車の狭所については、観察が困難なため、効果的な改善が実施されてこなかった。そこで、本研究では、再資源化工程を可視化することで、改善指標を開発し、生産工程の改善効果が得られるかどうかを検証する。再資源化工程がさらに改善されることによって、さらなる資源有効と廃棄物削減が期待できる。
今年度採択された課題の一覧は、以下のサイトをご覧ください。
・産学共同(育成型) https://www.jst.go.jp/a-step/kadai/2020-ikusei.html
・トライアウト https://www.jst.go.jp/a-step/kadai/2020-tryout.html