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トピックス詳細(その他)
本学世田谷キャンパスで建設中の「東京都市大学10号館」(2024年7月竣工予定)が、7号館に引続き、ZEB(Net Zero Energy Building)化を達成し、BELS*¹の最高評価である5スターを獲得、「ZEB Oriented」認証を取得しました。
ZEBとは快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギー(空調、換気、照明、給湯、昇降機)の収支をゼロにすることを目指した建物のことで、省エネによって使うエネルギーをへらし、創エネによって使う分のエネルギーをつくることで、エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにすることができます。ZEBの実現・普及に向けて、4段階のZEBを定性的及び定量的に定義されており、その内、本学ではZEB化の難易度が高い大規模建築物(延べ面積10,000㎡以上)を対象とし、40%以上の省エネを達成した「ZEB Oriented」の認証を取得しました(環境省ゼブ・ポータルサイト抜粋)。
同棟には設備バルコニーを外周に配置して、パッシブデザインによる熱負荷の低減や「高効率空調機+CO²濃度による外気導入量制限」の未評価技術*²も取込むことを計画しています。
また、これらの認証取得は、2050年カーボンニュートラル向けた第6次エネルギー基本計画「住宅・建築物の省エネ性能の向上(ZEH・ZEBの普及拡大)」に寄与するものです。
本学では今後も引き継き、ハード面からも良好な学修環境の構築に注力をして参ります。
*1 BELS認証について
建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能向上に関する法律)第7条に基づく省エネ性能を表示する第三者認証制度の一つで、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が運営しています(環境省ゼブ・ポータルサイト抜粋)。
*2 未評価技術の実証について
建築物は大規模になることに従い、再生可能エネルギー等によって消費エネルギーを削減することが難しくなっていくため、既存の省エネ技術のみでは、ZEB化の実現は極めて困難になります。そのため、補助事業により、高い省エネ効果が期待できる未評価技術を大規模建築物に導入できるように検証を行うことでZEB の普及拡大を図っています。
未評価技術については、公益社団法人空気調和・衛生工学会において、省エネルギー効果が高いと見込まれ、公表されたWEBPRO未評価技術(15項目)を対象にしています(一般社団法人環境共創イニシアチブ「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業調査発表会2023」抜粋)。
*SDGsにおけるZEBの位置づけ
SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年を年限とする17の国際目標。政府が2019年6月に決定した「拡大版SDGsアクションプラン2019」では、日本の優先課題の一つである「省エネ・再エネ、気候変動対策、循環型社会」の分野における具体的な取組として、ZEH・ZEBによる住宅・建築物の省エネ化・低炭素化の推進が掲げられています(一般社団法人環境共創イニシアチブ「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業調査発表会2020」抜粋)。