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トピックス詳細(その他)
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の創発的研究支援事業の2023年度研究提案募集において、本学・理工学部 医用工学科 坂口勝久 准教授の提案課題が採択されました。
2023年度の同事業には2,644件の応募があり、書類選考及び面接選考の結果、243件が採択されました。
創発的研究支援事業は、特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ長期的に支援する事業です。創発を促進するため、支援期間中は異分野を含む多様な研究者同士が相互に触発し、切磋琢磨する「創発の場」を設けることで、破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指すものです。
今回採択された研究提案の詳細は、以下のとおりです。
研究者氏名 |
坂口 勝久(理工学部 医用工学科・准教授) |
研究課題名 |
移植・生着・機能する動静脈付き3次元組織の創成 |
研究期間 |
2024年10月以降開始(最大7年間) |
研究概要 |
本研究は、組織工学技術の一つである「細胞シート技術」を用いて細胞密度および血管網密度の高い組織を構築するだけでなく、吻合可能な動静脈付き3次元組織を構築して多くの細胞・組織を移植できる「次世代組織工学技術」の開発を行う。現行の再生組織移植には酸素・栄養の供給が拡散で補える組織の厚みに限界があり適応疾患には限定的である。そこで、移植組織に高密度血管網とホストに吻合できる動静脈を構築することによって、移植後即時に血液が循環される効果的な細胞移植治療を目指す。より多くの細胞を吻合血管を介して移植できれば、欠損部への再生治療だけでなく薬剤モデル組織や内分泌補完治療が可能となり、組織工学だけでなく幅広い治療分野の開拓に貢献する。 |
「創発的研究支援事業」の事業詳細と、今回の採択課題決定の発表内容詳細はJSTのサイトをご参照ください。
◇JST・HP「創発的研究支援事業」
https://www.jst.go.jp/souhatsu/index.html
◇JST・HP「創発的研究支援事業」2023年度新規採択課題一覧
https://www.jst.go.jp/souhatsu/document/res2023.pdf