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トピックス詳細(イベント・行事)
8月24日(土)、本学世田谷キャンパス7号館TCUホールにて、「喫茶室かぐら 作家と学者が出会うところ@東京都市大学」を開催しました。
「喫茶室かぐら」とは、岐阜県飛騨市神岡町にある大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)の命名委員会メンバーを、喫茶店のマスターと常連客に見立てて行うトークイベントです。これまで「喫茶室かぐら」の開催に協力・共催してきた東京大学宇宙線研究所と本学は、2020年10月に学術連携協定を締結し、学術連携記念講演会も実施しています。2018年から飛騨市やオンラインで開店していた「喫茶室かぐら」が、今回、初めて東京(本学)へ進出し、一般の方々を交えた約250名の参加者のもとで開催しました。
午後2時、案内人の物理学者・髙橋弘毅 教授(デザイン・データ科学部、総合研究所宇宙科学研究センター長)の司会で、「喫茶室かぐら」が開店しました。第1部『常連客「小川洋子」の朗読会』では、作家・小川洋子氏による自著『ことり』と、堀江敏幸氏との共著『あとは切手を、一枚貼るだけ』の朗読に、ホールを埋めた参加者が耳を傾けました。続く第2部『常連客「渡部潤一」の話』(講演)では、天文学者・渡部潤一氏(国立天文台上席教授)の軽妙な語り口と、スクリーンに投影された国立天文台の4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」のデモンストレーションによって、会場は一気に宇宙空間に包まれました。
休憩を挟み、第3部『喫茶室かぐら(語り合う会)』では、マスター・西谷直子氏(三井デザインテック)が進行役を務め、常連客の小川氏、渡部氏、建築家・野城智也 学長、物理学者・梶田隆章氏(東京大学宇宙線研究所卓越教授・2015年ノーベル物理学賞受賞者)、科学記者・青野由利氏、物理学者・大橋正健氏(東京大学宇宙線研究所教授)の6名が、文学、天文学、芸術、サイエンス、リベラルアーツ、教育などをテーマに和やかな歓談を繰り広げ、参加者から寄せられた質問に応じました。最後に、このイベントのグラフィックレコーディング(グラフィックによる議論の可視化)を行った本学の滝本美奈代さん(環境情報学研究科 都市生活学専攻 修士課程1年)が作成したパネルをスクリーンに映し、トーク全体のポイントを発表しました。
地域に開かれた交流の一つとして、多くの参加者を集めた約2時間のイベントは、終始リラックスした楽しいトークと、会場から送られた温かな拍手のうちに終了しました。