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トピックス詳細(在学生・保証人の方へ)
学生・ご家族の皆様へ
本学は、4月9日より授業を開始します。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のために、通常の形での授業を実施できない状況にあります。緊急事態宣言は3月21日に解除されましたが、キャンパスをフルオープンするような状況ではないと判断します。宣言が解除された3月18日時点での東京都における感染者は323名と、減少してきたように感じます。しかしながら、昨年の今頃、第1回目の緊急事態宣言が発出された4月7日の感染者数は87名でした。減少したように感じるのは、1月7日の2,520名を経験した、いわゆる「コロナ慣れ」によるものと思います。COVID-19に対して大学は絶対的に安全でなければなりませんし、学生の皆さんの学びに影響が出ることも避けなければなりません。
よって、新学期の第1クォーターは、通常の教室で行う対面での授業と、その授業をオンライン配信することを組み合わせた、ハイブリッド型で実施します。すなわち、教員はすべての授業を教室で行います。特殊な要因がある場合には、審査の上、対面授業のみ、あるいはオンライン授業のみとします。ハイブリッド型の授業を教室で受けるか、オンラインで受けるかは、学生の皆さんの希望によることとします。対面で行う授業は三密を避けるために十分な対策を行います。このハイブリッド型により、対面授業とオンライン授業の双方の利点を取りこむことを意図しています。
オンライン授業の利点としては、教員と学生が1対1でつながること、チャット機能などで質問がしやすいこと、録画により復習ができることなどがあげられています。ハイブリッド型にすることにより、対面で授業を受ける学生もパソコンを利用して、その利点を享受することができます。対面授業での臨場感、学生間でのディスカッションなどの横展開、教員と学生あるいは学生同士での交流については、オンライン授業では若干の難しさがありますが、ハイブリッド型では、それらを意識した上での工夫により、ある程度は克服できるものと考えています。
このようなハイブリッド型の授業は、昨年度の第3クォーターで実施しました。学生の皆さんからは、第1、第2クォーターのオンライン授業に比べて、ハイブリッド型の方が良かったとの声が寄せられています。しかし、問題点も指摘されています。今学期の授業では、昨年度の第3クォーターでのハイブリッド型の経験を活かして、様々な改善が行われています。しかし、何らかの問題、不具合などに気付いた時には、どんどん指摘してください。すぐに対応します。
オンラインで授業を受けるには、そのための環境整備が必要になります。新入生については、パソコンを全員準備することを原則としています。しかし、間に合わない場合には、大学の窓口に相談してください。校友会(同窓会)のご支援などにより、貸し出し用のパソコンが用意されています。2年生以上の皆さんについても同様であり、必要に応じて貸出用パソコンを利用してください。オンラインで授業を受ける際には、Wi-Fi環境が気になるところです。キャンパス内はWi-Fi環境は整っていますが、ご自宅で授業を受ける場合は、整備をしていただく必要があります。問題がある場合には、大学に相談してください。
入学式でもお話ししましたが、大学での学びでは、皆さんの能動的な取り組みが必須となります。特にオンラインで受ける授業は、能動的な姿勢なしでは成立しません。教員の声は頭の上を通り過ぎるだけになってしまいます。授業の材料は、パワーポイントなどで提供されますが、対面での授業の進行とともに提供される板書と、それを書き写した講義ノートとは違います。その時には理解できたような気持になっても、理解が十分でないようなこともしばしば起こります。
授業に食らいつく、そしてそこから何かをゲットしようとする気持ちが大切です。疑問があれば、また、理解し難いことがあれば、その場で質問し、解決することです。最近のウェブベースのデジタル教材の発展は驚くほどです。それらを予習や復習に取り入れることにより、授業は膨らみ、皆さんの才能もどんどん開花していきます。いわゆる反転授業の応用です。
ご家族の皆様には、このような状況下での学びについて、ご支援いただきたくお願い申し上げます。ハイブリッド型の授業は、教室でも自宅でも受けることができます。本学としては、キャンパスをできるだけ通常に近い環境でオープンしたいと考えていますが、普段と異なる環境においては、物理的な環境を整えるとともに、精神的な面でのサポートが重要となります。本学でも、学生相談室の機能を強化して対応しておりますが、ご家族の皆様のご理解とご支援が必須と考えています。何かお気づきのことなどございましたら、学生相談室に連絡をいただきたくお願い申し上げます。また、ここに記しました授業の実施方法については、4月2日時点の状況に基づいています。今後の状況変化により、変更となる可能性もあります。
ワクチンの接種が始まりました。COVID-19はいつか収束します。本学としてはこのコロナ環境下で、より良き学びを実現すること、そしてコロナ収束後の新しい学びの姿を求めて、努力を重ねてまいります。皆さん、一緒にこの難局を乗り切りましょう。
2021 年 4 月 2 日
学 長 三木 千壽