卒業生インタビュー / 大澤 則之さん

プロフェッショナル集団の一員として、航空機の安全なフライトを支える。
全日本空輸株式会社 整備センター 業務推進部
大澤 則之
工学部 機械システム工学科 平成14年卒業
群馬県・新島学園高校出身
ミスが許されない整備という仕事に、高い技術力と誇りを持って取り組む。
昔から機械が好きだったため、学生時代は工学部で機械と電気を学びました。就職先に航空会社を選んだのは、航空機が好きだったことはもちろん、高い技術と誇りを持つプロフェッショナル集団の一員として働いてみたいと思ったから。総合職技術職として入社した後は、整備士として6年間半、航空機の安全性を現場から支えました。その後、本社の財務経理を経験し、現在は整備部門の事業運営に関わる財務として、整備に関わる予算・会計・原価管理などを行っています。航空機の整備には多額の費用がかかりますが安全を疎かにするわけにはいきません。これまでに培った整備の技術と会計の知識を活かし、お客様に安全かつ高品質な航空機を提供できるよう、適切な予算を導き出すことが今の私の使命です。
大学時代に得られた経験が、今の仕事に活きている。
航空機を安全に運航するためには、想像以上に多くの人の力が必要です。だからこそ私たちの仕事には一人ひとりの責任感とチームワークが必要不可欠。私は在学中、アメリカンフットボール部に所属して、日々仲間とともに汗を流していました。チームの勝利のために自分には何ができるか、今何をすべきか、という考え方は、現在の仕事にも通じるものが多く、当時の経験はとても役に立っています。また、研究室に所属してからは計測器の開発を行いました。研究室では、工学に関する知識を一通り習得できたことはもちろん、それまでの「誰かに知識を与えられる」というインプットの学びから、「自ら課題を見つけて解決していく」というアウトプットの学びへと意識を変革することができました。
あらゆることに興味を持って、自分の将来を見つけて欲しい。

ANAはやりがいの溢れる職場である反面、一流の技術者として常に勉強と成長が求められる厳しい環境でもあります。しかしここには、困難さえも「自分に与えられた成長機会」と前向きにとらえて仕事に取り組む人たちがたくさんいます。また、社会に出ると学生時代の専門とは違う職務に就くことも多々あります。私も異動後、財務経理という新しいフィールドに挑戦することになりました。しかしそこでは、これまで積み重ねてきた自分の中の経験が何かしらのカタチで役に立っています。だからこそ、これから大学生活を送る方には、勉強だけでなくあらゆることに興味を持ち、幅広く自分の能力を成長させて欲しいと思います。その上で自分の強みや将来の夢を見つけてみてください。