東京都市大学 研究者一覧
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TCU Research Directory 105 講 師 杉本 裕代文 学 英米・英語圏文学所 属共通教育部 外国語共通教育センター所 属研究室─H P─分 科細 目研究内容と目指すもの19世紀アメリカ文学を出発点として、空間と身体の関係性を「言葉」がどのように表現するのかを研究している。文学作品を、その文字が書き起こされた時点や、空間がどのような背景や思想のなかで形成されてきたのかを読み解く作業を行っている。とりわけ注目している空間が、19世紀アメリカの学校教育とその制度、また冷戦期のアメリカン・コミックや大衆文化である。また、アメリカからの影響なしには語れない戦後日本文化についても考察を進めている。1「ものがたり」の社会的活用最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3「フラナリー・オコナーと冷戦期のリベラリズム―身体と教育制度をめぐって」『New Perspective』(新英米文学会) 2013年3月 197号、 「“Sympathy is almost a new thing” -- マリー、ウィリアムズ、クリストガウとポピュラーカルチャー」(『レイモンド・ウィリアムズ研究 』)2014年3月 4号、「ライティング•デスクと身体--- ヘンリー•デイヴィッド•ソローの『ウォールデン』 」『東京都市大学 共通教育部紀要』 2014年3月 7号、「運命」 『Web 英語青年』 2011年10月号 など 23件論 文科研費 若手(B)2014年度~2016年度「フラナリー・オコナー作品における身体と冷戦期アメリカン・コミック」科研費 基盤(C)2014年度「合衆国における貧乏白人の文化的表象の歴史的変遷」(研究分担者)外部資金世田谷区中央図書館との「ぬいぐるみのお泊り会」協力 (2015年度)プロジェクト参画私たちが思索をするとき、そこに「物語」を見出して、世界を認識しようとすることはめずらしくない。それは、人文系に限ったことでは決してなく、自然科学の研究も、規則性や原理で現象をとらえ、しばしば、発想の原点にストーリー性を伴うことも少なくない。「物語」が、私たちの思考プロセスや社会の思潮でどう活用していけるのかを、文学研究、語学教育、幼児教育、身体論の知見を手掛りに研究・実践している。人 文 学アメリカ19世紀空間と身体大衆文化論動作とイメージの中で学ぶ英語学習メソッド私たちが言語を話すとき、頭のなかのイメージなり思考を言語に変換して発話する。その時には、あまり書き言葉や字面などは思い浮かべたりはしない。英語テキスト(印刷された文字)を中心とした授業では、こうした自然な発話プロセスがおざなりになってしまう。書き言葉に依拠せず、絵画や映像・音声をベースにして、言語を発話する学習方法を研究・実践している。共編著 山本史華、杉本裕代 編 『ポスト3.11を考える』萌書房 2015年、共著 『文化と社会を読む 批評キーワード辞典』 研究社 2013年著 書研究者情報

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