東京都市大学 研究者一覧
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146 TCU Research Directory講 師 志田 晃一郎計算科学 計算科学所 属知識工学部 情報科学科所 属研究室情報数理 計算理論研究室H P─分 科細 目研究内容と目指すもの物理モデルに基づき、多体系、複雑系などの性質を明らかにするための数値シミュレーションを行っている。これまで多体系の非弾性コラプス現象を世界で初めて発見し、その統計的性質について報告した。また、惑星環リングレットは非弾性衝突によって自発的にできたのではないかという説を立て、数値シミュレーションで実証した。大局的最適化のためのメタヒューリスティクスや、数値シミュレーションの並列化についても興味がある。1最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3(1) Cluster Formation by Inelastically Colliding Particles in One-Dimensional Space, Physica A 162(1989), 146-160.(非弾性コラプス現象を世界で初めて報告した論文).(2) Formation of Sharp Planetary Ringlets by Inelastic Collisions, J. Phys. Soc. Jpn. 60(1991), 3953-3966. (3) Reduction of the Event List for Molecular Dynamic Simulation, Comput. Phys.Com. 69(1992), 317-319.(プライオリティキューの管理に関する論文), (4) Maxwell’s Thermal Creep in Two Space Dimensions, J. Phys. Soc. Jpn. 67(1998), 2277-2280. 他 英文論文9件, 国際会議論文38件論 文非平衡統計力学の権威であるWilliamGm。Hoover博士の著書を日本に紹介している。(1)粒子法による力学、2008年、(2)時間の矢コンピュータシミュレーション、カオス、2002年、(3)計算統計力学、1999年(以上森北出版より)。(4)フーバーカオス非平衡系のシミュレーションと制御(丸善プラネットより出版予定)翻訳書総合理工多体系複雑系のシミュレーションサーマルクリープ現象可動部のないエンジンである非平衡統計力学的現象の性質について、コンピュータシミュレーションで明らかにする(右図)。複雑ネットワークの生成スケールフリー性、スモールワールド性、クラスター性などの性質を兼ね備えた複雑ネットワークを、メタヒューリスティクスを使って生成する。プライオリティーキューの効率化分子動力学シミュレーションで使われるプライオリティーキュー(イベント表)を管理するO(1)の手法として注目されるPaulのデータ構造を、イベントの省略と再計算のアイデアに基づき改良する。研究者情報

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