東京都市大学 研究者一覧
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TCU Research Directory 187 工 学血流シミュレーション体内熱移動教 授 島野 健仁郎機械工学 流体工学所 属工学部 機械システム工学科所 属研究室熱流体システム研究室H Phttp://www.te.mse.tcu.ac.jp/分 科細 目研究内容と目指すもの生体内での流体力学的現象が病気の発生において大きな役割を果たしているものとして脳血管障害や心疾患があります。こうした病気の発生メカニズムの理解や的確な診断、治療のためには血流を詳細に把握することが必要であり、精緻なコンピュータ・シミュレーションを実施しています。しかし、実際の病気とは生理学や生化学も合わせた複合的な要因で発生するものであるため、これらの分野も統合したシミュレーションを目指しています。そのためにたとえば血栓形成の実験を行い、血栓形成モデルのための基礎データを収集する研究なども行っています。1血小板粘着量の定量化最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3“Slowness of flow and resultant thrombus formation in cerebral aneurysms”, Journal of Biorheology, Vol.24, No.2, (2011), pp47-55“A Numerical study of Blood Flow Patterns in Cerebral Aneurysms and the Causal Relationship with Platelet Aggregation”, International Journal of Design & Nature and Ecodynamics, Vol.5, No.2, (2010), pp122-141など 30件論 文日本バイオレオロジー学会論文賞(2010)、自動車技術会部門貢献賞(2009)受 賞科研費挑戦的萌芽研究 “3次元性を考慮して2次元平面内流速分布を推定する計算手法の基礎的研究” 課題番号15K13877外部資金医療法人社団北星会(受託研究)産学連携活性化して粘着した血小板血栓形成は脳血管障害の大きな原因ですが、その定量的知見は十分ではありません。本研究ではADPで活性化した血小板が内皮細胞にどのくらい粘着するか血流速度やADP濃度を変化させて測定しています。将来的にはこうした基礎データを元に脳動脈で起こる血栓形成をコンピュータ上で再現する計画です。研究者情報

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