東京都市大学 研究者一覧
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TCU Research Directory 189 教 授 三原 雄司機械工学 熱工学所 属工学部 機械工学科所 属研究室内燃機関工学研究室H Phttp://www.eng.me.tcu.ac.jp/分 科細 目研究内容と目指すものガソリンエンジン及びディーゼルエンジンの熱効率の向上を目的として研究を進めている。高熱効率化には燃焼時の燃焼室壁面熱伝達機構の解明が重要となり、この温度場での瞬時熱流束を定量計測できる特殊なセンサを独自開発して熱損失メカニズムの解明及びその低減法の研究を推進している。また、摩擦損失低減はピストンシリンダやクランク軸受などの摩擦低減について基礎・応用研究を推進し、薄膜型の温度・圧力・油膜センサも独自開発してエンジン潤滑の解明に取り組んでいる。これらの研究により、次世代自動車が起因となるCO2の更なる削減を目指している。1エンジンの熱損失低減最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3薄膜センサによるピストンスカート部の面圧計測 など 30件論 文特許第4527236号(出願番号:特願2000-93797、名称:薄膜センサ)、特許第4482250号(出願番号:特願2001-220714、名称:圧力感度及び温度感度を低減したひずみゲージ及びその設計方法)特 許内閣府『SIP革新的燃焼技術 損失低減チーム(平成26年度~平成30年度)』、内閣府『SIP革新的燃焼技術 ガソリン燃焼チーム(平成26年度~平成30年度)』、内閣府『SIPエネルギーキャリア(平成26年度~平成30年度)』プロジェクト参画2004年CIMAC最優秀賞受賞, 2009年4月SAE International World Congress ArchT. Colwell Merit Award受賞受 賞エンジンの冷却損失低減技術の開発を行う研究では、燃焼との相互作用を考慮し最適化する必要がある。実現のためには壁面境界層の温度場を高応答・高精度に計測し、検証を行うことが重要である。壁面境界層内の熱と流れの構造の把握や熱伝達モデルの検証及び燃焼状態や表面材料とその構造が冷却損失低減に与える効果の実証を行うために、高精度で信頼性が高い瞬時温度センサの開発を推進している。瞬時熱流束は、燃焼室内平均ガス温度の瞬時値(計算値)と各壁面の瞬時温度計測値から求めるため、各壁面の瞬間的な温度を計測できる薄膜型センサとし、様々なノイズ環境下でも安定した計測を可能とする計測システムの開発を行っている。また、低熱損失を実現できる燃焼室表面の特殊性状に対応した独自の熱流束センサの開発も推進し、高精度な計測技術による次世代エンジンの更なる熱損失低減を目指している。工 学内燃機関トライボロジー熱損失研究者情報

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