東京都市大学 研究者一覧
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TCU Research Directory 205 工 学空間電荷計測教 授 田中 康寛電気電子工学 電子・電気材料工学所 属工学部 機械システム工学科所 属研究室計測電機制御研究室H Phttp://www.eml.mse.tcu.ac.jp/分 科細 目研究内容と目指すもの高分子絶縁材料は、ほとんどの電気・電子機器に使用される材料であり、普段は目立ちませんが、ひとたびこの材料が壊れてしまうと、停電や機器の故障、火災など様々な大問題を引き起こすため、この材料の性能評価は重要です。特に、絶縁破壊の一因と言われているのが、材料内部に蓄積する電荷(空間電荷)であり、独自にこの分布を計測する技術を開発し、現在、全世界の研究者に使用されています。この計測技術開発とともに、この測定装置を利用した様々な環境下、例えば放射線環境下や高温下における絶縁材料の評価技術の確立をめざしています。1直流送電ケーブル内の空間電荷研究最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3“Space Charge Behavior in Low-density Polyethylene at Pre-breakdown”(IEEE Trans. DEI,Vol. 12, No. 3, pp. 406-415, 2005) など 査読つき学術論文誌の掲載論文 80 件以上論 文平成22年電気学会 電気学術振興賞ー論文賞受賞、平成25年 IEC 1906 Award 受賞受 賞原子力規制庁事業、パワーアカデミー研究助成 他プロジェクト参画国内外の複数ケーブル製造会社と共同研究、東芝、富士電機、キヤノン、京セラなど各種企業と共同研究、イギリス、フランス、中国、韓国などの大学と共同研究産学連携開発した計測技術を使って直流送電ケーブル用絶縁材料の性能評価を行っています。右の図は、開発した装置により、直流高電界下で絶縁材料内部に蓄積する電荷分布を計測した結果です。新規材料(右)では、通常の材料(左)で見られる。有害な電荷の侵入が全く見られず、この成果が直流高電圧ケーブルの開発に大きく貢献しました。LDPELDPE/MgOnano-composite研究者情報

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