東京都市大学 研究者一覧
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226 TCU Research Directory講 師 田中 陽二土木工学 水工学所 属工学部 都市工学科所 属研究室水圏環境研究室H Phttp://www.comm.tcu.ac.jp/~tanakay/index.html分 科細 目研究内容と目指すもの都市近郊の沿岸域の水質問題について研究している。例えば、東京湾では植物プランクトンの大量発生(赤潮)や、底層に酸素濃度の低い水塊(貧酸素水塊)が形成されること、生物相の劣化が問題となっている。70年代から陸域からの栄養塩負荷の削減などの対策を行い、一定の効果が見られたが、近年は横ばい傾向である。また、ノリ養殖の不作の一因が栄養塩の過剰な削減によるとの見解もあり、これまでの常識が通用しなくなってきている。本研究では、沿岸域の水質問題に対して、新しいアプローチによる現象の理解と、持続可能な発展に基づく環境回復施策の提案を目指している。1閉鎖性内湾の海水交換に関する研究最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3伊勢湾における数値解析手法を用いた貧酸素水塊と年齢の関係性の把握 など 24件論 文水工学論文奨励賞(土木学会、2013年)受 賞JST『近年の日射量増加が閉鎖性海域の一次生産および貧酸素水塊に与える影響に関する研究(平成24年~平成25年)』プロジェクト参画サンブレス社との共同研究(2014年)産学連携伊勢湾などの閉鎖性内湾では、外洋との海水交換が悪いために汚濁負荷の影響を受けやすい。複雑な海水交換過程を解析するため、数値シミュレーションモデルを用いて、水塊の年齢(外洋水が湾内に流入してからの経過時間)を指標として可視化する方法を提案した(右図)。工 学閉鎖性内湾赤 潮貧酸素水塊研究者情報

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