東京都市大学 研究者一覧
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地盤環境評価研究室2011年東北地方太平洋沖地震では、茨城や千葉、東京湾沿岸などの多くの地域で液状化被害が発生しました。今後発生が懸念されている地震においても、液状化被害が予想されており、事前の対策が急務とされています。しかしながら、既往の液状化対策工法が高価であることから、対策がなかなか進まない現状にあります。そこで本研究では、シリカなどの安価な微粒子を地中に混入する新しい液状化対策工法を構築することを目指しています。■ マイクロバブルとシリカ微粒子を混合したシリカバブル注入工法の開発■ シリカ微粒子と薬液注入工法を併せたマイクロシリカ工法の開発主な研究テーマ水素エンジン研究室低エミッション高熱効率直噴水素エンジンの研究開発次世代の燃料として期待が高い水素燃料。その水素燃料の熱効率の向上や、燃料電池以外の熱機関への適用など、実用化に向けた研究を推進します。FUTURE‒PV研究室21世紀は環境・エネルギーの時代と言われています。本研究室では再生可能エネルギーとして、わが国では最も導入が進んでいる太陽光発電システム技術開発を展開しています。2050年までに人類が新たに必要となるエネルギー源は10テラワットに達します。将来、世界で10テラワットの太陽光発電を導入するため、発電コストを7円/kWh以下に下げられる技術開発を目標にしています。この研究目標を達成するには、半導体物性・デバイス技術、微細加工のためのナノテクノロジー、量子効果などの微小領域での物理現象、屋外発電特性などのシステム技術、損失を低減するためのパワーエレクトロニクスとの融合が必要であり、夢の実現に向けてこれらの学術領域の融合を図っていきます。■ Si太陽電池のエネルギー変換効率を飛躍的に向上させるための革新技術開発主な研究テーマナノワイヤー・ナノウォールSi太陽電池の研究:世界で初めて量子効果を用いたワイドギャップSi太陽電池の実現に向けて挑戦しています。Si,SiGeヘテロ接合太陽電池の高効率化:ナノワイヤー・ナノウォール太陽電池をトップセルにした場合のボトムセルとして、SiあるいはSiGe太陽電池を用いることを目的に、MBE法による高効率化の研究を実施しています。 ■ 波長スプリッティング太陽電池の開発本研究室で提案された波長スプリッティング方式により、従来型Si太陽電池の変換効率の大幅アップを目指します。またソーラーシミュレータを使った波長スプリッティング太陽電池特性評価法の確立を目指します。■ 低倍率集光太陽光発電システムの研究発電コストの低減に向けた低倍率集光システムと屋外発電特性の研究を実施しています。 Siナノウォール太陽電池の断面透過電子顕微鏡写真波長スプリッティング太陽電池特性測定用ソーラーシミュレータ波長スプリッティングSi太陽電池の構造波長スプリッティング・低倍率集光型太陽光発電システムの概念図研究成果の社会還元と学生教育を目的とした「重点推進研究」研究成果を社会へ還元することで国民生活の向上に寄与し、また学生の高度な教育を主目的とし学内の研究活動のサポートを行っています。特に今後大きな成果が期待される研究を「重点推進研究」と位置づけ、研究活動の支援を行っています。MOSデバイスシリコン絶縁膜界面の構造評価、薬液注入工法の固化メカニズムと耐久性に関する研究、マイクロバブル水注入工法の実用化に関する研究、発泡ウレタン杭による地盤沈下抑制工法の開発など、研究の特色と設備を活かした多数の共同研究、受託研究を実施しています。センター・研究室での共同研究受託研究テーマの実績22 TCU Research Directory

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