東京都市大学 研究者一覧
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254 TCU Research Directory工 学セラミックス講 師 小林 亮太材料工学 無機材料・物性所 属工学部 エネルギー化学科所 属研究室エネルギー機能物質化学研究室(無機材料化学)H Phttp://www.imc.ese.tcu.ac.jp分 科細 目研究内容と目指すもの炭化物や窒化物などの非酸化物セラミックスは、強固な化学結合に起因する「強度・耐熱性・耐食性」を示すだけでなく、多種多様な化学組成や構造によって「特異な機能」を発現することから、最先端の産業分野を支える重要な材料の一つとなっています。しかし、緻密な焼結体や単結晶を得るためには高温・長時間の熱処理が必要であり、微構造や特性の設計制御についても発展途上といえます。上記の問題点を踏まえ、非酸化物セラミックスの作製プロセスの省エネルギー・省力化を進めるとともに、化学組成や結晶構造の精密な制御を行うことで微構造や特性の制御を行い、これまでにない材料・プロセス・デバイスの創出を目指しています。1最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3"Sintering behavior, Microstructure, and Thermal Conductivity of Dense AlN Ceramics Processed by Spark Plasma Sintering with Y2O3-CaO-B Additives"(Ceram. Int., Vol.41, pp.1897-1901, 2015) など 査読付き学術論文13件、ほか解説論文7件論 文日本セラミックス協会第21回秋季シンポジウム 特定セッション優秀ポスター賞(2008)受 賞若手研究(B)(代表:2015年度~)、電子回路基盤技術振興財団 研究助成(代表:2015年度)、基盤研究(C)(分担:2014年度~)、JST A-STEP探索タイプ(代表:2011年度)外部資金非酸化物の低温焼結プロセスの研究加圧しながら直流パルス通電加熱する放電プラズマ焼結(SPS)と、微量のホウ素(B)を含む低温焼結助剤を組み合わせて利用し、絶縁基板材料として重要な窒化アルミニウム(AlN)を従来の常圧焼結よりも低温・短時間(1550℃-10分間)の焼結で完全に緻密化させることに成功しています(右図)。また、金属とセラミックスの中間的な特性を示す炭化ケイ素チタン(Ti3SiC2)の合成と緻密化をSPSによりワンステップで行う方法を提案しています。研究者情報

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