東京都市大学 研究者一覧
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24 TCU Research Directory 講 師 新家 稔央 情報学基礎 情報学基礎理論所 属知識工学部 情報科学科所 属研究室情報数理 計算理論研究室H P─分 科細 目研究内容と目指すものディジタル情報の高信頼化を追及する研究への要求は大きくなり、その重要性は非常に高い。これを達成するための基盤技術の一つに、通信路符号化と呼ばれる技術がある。この技術は、送信者が情報を予め符号化しておくことで通信路で誤りが生じても、受信者は復号化によってこれを訂正し、正しい情報の伝達が行われるようにするものである。この分野において、「帰還通信路を用いた場合に復号化の計算量を省く方式およびその精密な評価」「LDPC符号などのスパースなパリティ検査行列を有する符号化および木構造、トレリス構造を有した符号化に対する効率的な復号法の提案」を研究テーマとしており、ディジタル情報の信頼性をできるだけ少ない労力で達成することを目指している。1最尤復号法の一般化におけるShulman-Feder上界式の精密化最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3Forneyの最尤復号法の一般化におけるShulman-Feder上界式の精密化(電子情報通信学会論文誌(和文誌)A 2015年12月採録決定)BattailのSOVAに対する精密化について(電子情報通信学会論文誌(和文誌)A 2010年10月)判定基準LR+THを用いたブロック符号の帰還誤り指数の改善(電子情報通信学会論文誌(和文誌)A 2006年12月) など 7件論 文最尤復号法は理論的に復号誤り確率を最も小さくする復号法であり、帰還通信路を併用することによって、同等の信頼性を保ちながら計算量を低減させることが可能となる。このような復号法に最近の数学的手法を適用し、精密な誤り確率の評価について研究を行っている。LDPC符号に対する効率的な復号法LDPC符号などの復号法において、計算量やディジタル回路を簡略化するための近似式について研究を行っている。情 報 学復号誤り確率の評価研究者情報

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