東京都市大学 研究者一覧
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TCU Research Directory 259 工 学宇宙用大型展開構造物教 授 宮坂 明宏総合工学 航空宇宙工学所 属工学部 機械システム工学科所 属研究室宇宙システム研究室H Phttp://www.ssl.mse.tcu.ac.jp/index.html分 科細 目研究内容と目指すもの人工衛星では大型展開構造物を必要としており、その中には大型展開アンテナや太陽電池パドルなどが含まれております。大型展開アンテナでは、通信サービスの高度化に伴い周波数を再利用するため、地上に照射するビームを絞る要求があり、開口径10mを越える展開構造物が必要になります。また、太陽電池パドルでは軽量化と大電力化を両立させる必要があり、できるだけ構成部材を軽減し、かつ剛性(硬さ)を向上させる工夫が必要になります。研究ではアンテナに関しては所望の鏡面精度を維持しつつ、大型で軽量な構造物の設計評価技術の確立を目指しております。また、太陽電池パドルの構造研究では構成部材を増大させて剛性を維持する方法でなく、モード形状を変えることによって所望の剛性を確保する設計法に取り組んでおります。1最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3Thermal behavior of a weatherproof power supply system with built-in nickel-metal hydride batteries developed for stationary use, (Journal of power sources,2008, Vol.194, 2, pp.1156-1163)他、査読付き論文20件論 文登録特許48件、外国登録特許2件特 許電子情報通信学会 平成23年5月 通信ソサエティ優秀論文賞受 賞大型反射鏡面の高精度化の研究反射鏡面(メッシュ反射面+ネットワーク構造)右の図は非線形構造解析ソフト Origami/ETS(柔軟構造物マルチボディダイナミクス用としてJAXAで開発された解析ソフト)を用いて直径30m、鏡面精度2.4mmRMSを確保する展開アンテナを設計した例です。研究では熱変形や展開再現性などの種々の誤差要因も含めて構造設計を実施し、軽量化を目指しております。衛星搭載用展開アンテナ研究者情報

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