東京都市大学 研究者一覧
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62 TCU Research Directory環 境 学環境材料機能材料マイクロ波化学准教授 岩村 武環境保全学 環境材料・リサイクル所 属工学部 エネルギー化学科所 属研究室エネルギー機能物質化学研究室(有機合成化学)H Phttp://www.synchem.ese.tcu.ac.jp/index.htm分 科細 目研究内容と目指すもの新しい材料の出現は、我々の生活様式を大きく変え、さらに産業構造をも変えることから、新材料の創製が盛んに行われています。しかし、20世紀における化学工業の急速な発展は環境破壊などの種々の社会問題を生じました。このような反省から、今後は単に高機能な材料開発だけを目指すのではなく、使用期間が終われば、地球環境中に戻ってゆく環境適合性材料や、リサイクル可能な材料の開発が重要です。私達は、これからは材料の物性を追求するだけではなく、人体や生態系に安全で、環境負荷の低減を考慮した省エネルギー的な材料の合成法の確立が必要と考え、有機合成を基盤として環境にやさしいエネルギー機能性材料の開発を目指して研究に取り組んでいます。1分子レゴブロック高分子の合成最近の研究テーマ2業績・プロジェクト・産学連携等3Synthesis and Properties of De-cross-linkable Acrylate Polymers Based on Hexaarylbiimidazole, Takeru Iwamura, Saori Nakamura,Polymer, 54, 4161-4170(2013). など 36件論 文有機-無機複合体およびその製造方法、特開2004-331770特 許小糸製作所、日本触媒、日立化成など各種企業と共同研究産学連携科研費 基盤研究(C) ケミカルリサイクル性を有する架橋性高分子の開発(2011~2013年度)外部資金合成高分子は、一般的に単量体の重合反応により単量体ユニットが強固な化学結合で多数連結した巨大分子です。この単量体ユニットを強固に結び付けている化学結合の存在が、高分子材料の廃棄あるいはリサイクルを困難にしています。これらの問題点を克服するために、私達の研究室では、分子内に可逆的な共有結合を形成できる部位を複数有する『分子レゴブロック』を合成し、これを組み立てて新しい高分子材料を創製することに取り組んでいます。研究者情報

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