佐サトウ藤 秀ヒデアキ明准教授102 TCU Research Directory 2023純チタン表面に成膜したDLCの掻爬の研究砥粒加工学 / 歯科理工学 / 歯科補綴学 / 研磨加工研究テーマキーワード理工学部 機械工学科表面加工研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ現在、歯科において、インプラント周囲炎の発症が大きな問題となっております。インプラントは、感染に対する生物学的バリアーが、ヒト天然歯と比較し、相対的に弱くなっております。そこで、生物－非生物界面シールド強化を目的として、チタンインプラントの表面にDLC膜を成膜し、歯周病原性細菌の付着抑制およびその除去の容易化を目的とし、口腔内において長期的に安定なインプラントのモデルを提案しました。上の図は、未処理の純チタンを、スケーラーにより1000回掻爬した面、下の図は、DLCを成膜（膜厚0.6μm）した純チタンを、スケーラーにより1000回掻爬した面を示します。未処理の掻爬面は、スケーラーにより純チタンが微小切削され、切りくずが掻爬面付近に付着しております。DLCの面を掻爬しても、掻爬痕は生成されず、耐損耗性が大きく向上しました。研究内容と目指すもの砥粒加工学、歯科理工学および歯科補綴学の複合領域の研究に取り組んでおります。近年は、歯科補綴装置用材料（純チタン、歯科用硬質レジン、PEEK樹脂）の研磨加工、歯科技工用軸付き砥石の開発、純チタン表面に成膜したDLCの掻爬、噴射加工による歯科用インプラントアバットメント表面のプロ外部資金• 基盤研究（C）、「生体に安全な純チタンの乾式研磨を可能にするアルギン酸ナトリウムボンド砥石の開発」（202204-202503)• 基盤研究（C）、「活性型リン酸カルシウム噴射による生物学的象牙質改質法」（201904-202203）• 基盤研究（C）、「生体に安全な歯科用純チタンの乾式研磨を可能にする研磨液含浸型軸付き砥石の開発」（201504-201803）フェッショナルプラークコントロール法の開発、寒天噴射による義歯床用材料および裏装材の清掃方法の開発に関する研究を行っております。これらの研究成果が、砥粒加工学、歯学および口腔医学の発展に貢献し、OHRQoLに寄与することを目的としております。• 基盤研究（B）、「デュアルファブリケーションによる生物－非生物界面バリヤー強化インプラントの創生」、（201404-201803）• 基盤研究（C）、「生体に安全な歯科用純チタンの研磨に適した軸付き砥石の開発」（201204-201503）企業等との連携可能テーマ• 純チタン、歯科用硬質レジンおよびPEEKの研磨加工• ビトリファイドボンド研磨液含浸型軸付き砥石の開発• アルギン酸ナトリウムボンド軸付き砥石の開発• 歯科用インプラントアバットメントの清掃方法の開発• インプラントアバットメント表面にDLCを成膜した歯科用インプラントの開発• 寒天噴射による義歯床用材料および裏装材の清掃方法の開発• 義歯床用材料および裏装材の摩耗• ショットピーニングによるチタンアパタイトの義歯床用材料への移着知的財産権・関連論文情報・著書• 特開 2017-209303号「インプラント」• 特開 2016-106747号「清掃洗浄方法および噴射洗浄装置」• 特開平 7-51514号「濾過装置」• Hideaki Sato, Hiroshi Ishihata, Yukata Kameyama, Ryokichi Shimpo and Satoshi Komasa, Professional Mechanical Tooth Cleaning Method for Dental Implant Surface by Agar Particle Blasting, Materials, 14(22), 2021, pp.6805-6818. https://doi.org/10.3390/ma14226805• 岩井、佐藤、歯科用複合レジンの乾式研磨、砥粒加工学会誌、査読有、Vol.62、No.6、2018、pp.318-323 http://www.jsat.or.jp/• 佐藤、円筒型の純チタン表面に対する掻爬、砥粒加工学会誌、査読有、Vol.61、No.8、2017、pp.450-451 http://www.jsat.or.jp/• 佐藤、笠原、歯科用Ti-Ag合金の精密研磨、砥粒加工学会誌、査読有、Vol.60、No.9、2016、pp.503-508 http://www.jsat.or.jp/
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