TCU Research Directory 2023
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大オオクボ久保 寛ヒロキ基教授104 TCU Research Directory 2023ものづくりのデジタル化と、サービス業務の生産性向上経営工学 / サービスマネジメント / ものづくりのデジタル化研究テーマキーワードデザイン・データ科学部 デザイン・データ科学科経営工学研究室研究者情報【研究テーマ①】業務仕組化に基づくサービス業務の生産性向上支援サービス業における業務の生産性を向上させるためには、サービス業の現場における作業の改善と標準化が必要になります。経営工学で得意としてきた工場における現場分析の手法と現場改善のノウハウをサービス業に応用し、カイゼン活動をより容易でシンプルに取り組める仕組みを、「業務仕組化」として開発を目指しています。【研究テーマ②】生産シミュレータを用いた製販連携システムの開発工場における生産技術や管理技術におけるデジタル化は、大きく進展してきました。しかし、工場と緊密に連携しなければならない営業部門や物流部門とのつながりにおけるデジタル化は進んでいません。そこで、工場の管理システムとの営業活動の連携促進を目指し、技術営業支援システムの開発を目指しています。特に、営業担当者の経験ノウハウと、工場の生産シミュレーション技術を活用したリアルタイムな納期回答や製造コスト算出を目指しています。最近の研究テーマ顧客へのサービス水準を下げることなく生産性向上を実現するためには、業務内容を適正に分析し、業務遂行上の生産性を正確に捉える必要があります。そのためには、分析者の主観に依存しがちなサービス業務の作業分析を定形化し、サービス業務そのものを評価できる指標が必要です。さらに、作業実施上のバラツキを減らすため、サービス業務の適正な作業標準化を目指します。そのためには、現場分析データに基づく、標準作業手順の設定や目安となる標準時間の設定が必要です。サービス業務の生産性を向上させるために、業務仕組化の考え方を使いながら、できるだけシンプルに取組み、カイゼン効果を得られることを目指しています。研究内容と目指すもの外部資金• NEDO「シミュレーション統合生産SIM」のシステム構築と適用」の分担研究(2020~2021年度)• 受託研究「倉庫移転および業務改善に向けた調査分析」2022年度技術の特徴部品調達からリサイクルまでを構成する各プロセスと、それを繋ぐサプライチェーンの生産性を高めるため、生産流通システムの新しいマネジメント技術を研究開発しています。知識ベースのサービス業務におけるマネジメント技法の研究にも取り組んでいます。技術の用途モノとサービスを作り出す生産システムや顧客に届ける流通システムのようなPhysical Systemと、AI技術やデータ解析技術、シミュレーション技術で構成されたCyber Systemの親和性を高め、生産性が高く、持続可能な企業の実現に貢献できる管理システムを開発しています。企業等との連携可能テーマ• ものづくりのデジタル化に貢献できる人材育成のための、現場カイゼンと生産シミュレーション• サービス業における生産性向上のための業務仕組化• 目標創造法を用いた業務改善計画の作成支援知的財産権・関連論文情報・著書• 自律分散型生産制御システムの研究• サービス業務のための生産性評価指標と作業標準に関する研究• 優れたサービスのしくみ(生産性出版)• 仕事のやり方を変えるヒント(パレード)

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