TCU Research Directory 2023
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丸マルヤマ山 恵サトフミ史准教授SPS装置および焼結時の様子です。通電によって発生するジュール熱で試料を加熱することから、従来の電気炉よりも短時間かつ低温で材料を焼結することができます。TCU Research Directory 2023 109焼結および結晶工学に基づく高機能・高強度セラミックス系材料の創成SPS焼結 / ホウ化物 / 結晶構造解析 / サーメット研究テーマキーワード理工学部 機械工学科機械材料研究室研究室HP研究者情報【分担】 基盤研究(B), 窒化アルミニウムウィスカーをホストと最近の研究テーマホウ素系材料を中心とした高硬度かつ高融点材料、金属-セラミックスを複合させたサーメットを中心に研究を展開しています。高硬度、耐摩耗性、高融点といったホウ素系材料の魅力的な性質を放電プラズマ焼結(SPS)や金属との複合化によって生じる共晶液相を利用した液相焼結など、様々な焼結技術を駆使した材料創成を行っています。また、材料の本質の特性は結晶学に元づくことが多いことから、第一原理計算なども駆使し、材料特性の改善にも取り組んでいます。近年では、合金系材料や非酸化物系材料だけでなく、酸化物系材料のSPSにも取り組んでおり、SPS固有の焼結現象の解明も試みています。研究内容と目指すもの材料の性質は結晶の状態から微細組織に至るまで、すなわちマルチスケールな因子に起因しています。様々なスケールで材料を検討し作り出していくことで、優れた機能や強度を有する材料創成を目指します。外部資金<科研費>【代表】 若手研究,金属ホウ化物中間相を利用した粉末冶金的手法による熱電ホウ素化合物の開発,H30-R3した高熱伝導・高信頼性蛍光体の開発,R4-R6<その他>【代表】 池谷科学技術振興財団,超硬強度ホウ素系硬質材料の【代表】 日揮・実吉奨学会研究助成金, 価電子制御された超高技術の特徴ホウ素系材料を中心とした高硬度かつ極超耐熱セラミックス(UHTCs)の焼結も実施しています。また、様々な置換や欠陥導入といった化学装飾を施した機能性材料の創成も行っています。技術の用途高温耐熱材料の他にも、高硬度かつ高い化学的安定性を用いた各種金型用材料、非鉄系材料の加工用材料などにも応用可能です。企業等との連携可能テーマ放電プラズマ焼結装置(SPS)やアーク溶解等を用いた超高温下での材料合成知的財産権・関連論文情報・著書• "Thermoelectric properties of oxygen-deficient spinel-type ZnxFe3-xO4-δ prepared by carbothermal reduction and spark plasma sintering", R. Maki et al., Materialia, 2022, vol.26, 101596 (共著)• "結晶学的知見に基づくCr,V添加Mo2NiB2系超硬材料の作製と機械的特性", 渡辺ら, 粉体および粉末冶金, 2021, 68巻, 278-285 (責任著者)創成,R4強度ホウ素系硬質セラミックスの創成,R4-R6

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