TCU Research Directory 2023
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桃モモザワ沢 愛アイ110 TCU Research Directory 2023バイオマテリアル材料開発、耐熱・耐酸化セラミックスの開発バイオマテリアル / 非酸化物セラミックス開発 / 耐熱タイル / 宇宙技術の地上応用研究テーマキーワード准教授理工学部 医用工学科医用材料工学研究室研究室HP技術の特徴非酸化物セラミックス開発とその応用、メカニズム解明をベースにしたバイオマテリアル開発、宇宙開発技術の地上応用技術の用途バイオマテリアル材料の開発、耐熱性・耐酸化性材料の開発企業等との連携可能テーマ• インプラント材料等バイオマテリアル(特にセラミックス)の基礎研究及び開発• 耐熱・耐酸化セラミックスの基礎研究及び製造• 高硬度・高強度非酸化物(特にホウ化物)セラミックスの開発知的財産権・関連論文情報・著書研究者情報最近の研究テーマバイオマテリアルの研究開発表面改質による材料の生体適合性の改善を目的として、チタン表面にショットピーニング、レーザーCVD等により試料表面の改質を行い、その細胞接着性および増殖性の評価およびそのメカニズムの解明に取り組んでいます。さらに、放電プラズマ焼結法による非酸化物複合セラミックスを用いた新たなバイオセラミックスの開発に取り組んでいます。耐熱・耐酸化セラミックスの開発耐酸化性に優れるSiC複合セラミックスを用いて再使用型宇宙往還機の耐熱タイルの開発を行っています。また、その実験設備として、プラズマを高速排気しその反力で推進力を得るプラズマロケット技術を応用して、空気を作動流体とする大気圏再突入環境を模擬する装置の開発を行っています。研究内容と目指すもの本研究室では、ホウ化物を中心とした非酸化物複合セラミックスの材料研究をベースとするバイオマテリアルおよび宇宙開発という2つの分野の研究を行っています。非酸化物セラミックスは、その作製の難しさから殆ど実用に至っていませんが、複合化や放電プラズマ焼結法等の作製プロセスの開発により、実用化の一歩手前の段階まで来ており、外部資金• 日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)「動的酸化試験による再使用型宇宙往還機熱防御システム(TPS)の開発」(2020-2023年度)[雑誌論文(査読有)]• 鈴木李奈,桃沢愛,照月大悟,亀山雄高,遠山沙良,高橋玄宇,「斜投射微粒子ピーニングを施したチタンの表面形状が細胞接着性および増殖性に及ぼす効果」砥粒加工学会誌, Volume 64 No.10, (2020).• Momozawa, A., & Telle, R. “X-ray diffraction study of TiB₂, W₂B₄, and CrB₂ at high temperatures” Vacuum. Volume 167, (2019). Pages 577-585• 桃沢 愛「電気推進ロケットエンジン技術の他分野への応用」プラズマ・核融合学会誌、94巻、2018、81-84特にシビアな環境下での使用が期待されています。医用工学と宇宙工学は一見全く関連性のない分野ですが共に新規セラミックスの応用として有望な分野です。プラズマロケットは本来宇宙空間で使用するものですが、その技術はプラズマ加工等の材料加工分野への地上応用が期待されます。• 日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)「小型アーク加熱風洞を用いた再使用型宇宙往還機熱防御システムの動的酸化試験」(2016-2018年度)

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