TCU Research Directory 2023
130/326

岸キシモト本 喜ヨシナオ直准教授128 TCU Research Directory 2023マルチマテリアル構造の力学解析に関する研究材料力学 / 計算力学 / 連続体力学 / 逆問題研究テーマキーワード理工学部 機械工学科材料力学研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ急速に普及が進んでいる工業製品のマルチマテリアル化に対し、その信頼性向上のため、データ同化を援用した力学解析シミュレーション手法について研究しています。具体的には、直接測定することが難しい異種材料接合部における応力分布や剛性分布などを直接測定が容易な部材の変形形状や固有振動数から逆解析的に同定するとともに、データ同化技術を組み込むことで、リアルタイムで解析モデルの再現性を向上させる解析手法の構築に取り組んでいます。研究内容と目指すもの構造材料および機能材料の力学的な挙動を解析するためのコンピュータ・シミュレーション手法の高速度化や高精度化に取り組むとともに、開発したシミュレーション手法を応用して、複合構造の最適化設計や非破壊診断といった逆問題と呼ばれる分野に関する研究を行っています。具体的には、サンドイッ外部資金• 基盤研究(C)「データ同化を援用したマルチマテリアル構造のM・M統合解析システムの開発」(H30-R2)• (公財)JKA「データ同化を用いた薄板構造におけるボルト・ナット締付力のその場推定法の開発補助事業」(H30)チパネルやリチウムイオン二次電池の力学モデルの構築ならびに力学モデルに基づいた数値シミュレーション解析方法の開発、ねじ・ボルト締結構造体におけるねじ軸力の非破壊評価に関する研究、減肉配管の断面形状の非破壊同定法の開発に関する研究を行っています。• (公財)JKA「マルチマテリアル構造における機械的締結力のその場評価法の開発補助事業」(H29)• 若手研究(B)「逆解析を援用した高容量二次電池のマルチフィジックス構造解析システムの開発」(H27-H29)技術の特徴直接測定することが難しい異種材料接合部における応力分布や剛性分布などを直接測定が容易な部材の変形形状や固有振動数から逆解析的に同定するとともに、データ同化によってリアルタイムで解析モデルの再現性を向上させる解析手法の構築に取り組んでいます。技術の用途急速に普及が進んでいる工業製品のマルチマテリアル化に対し、その信頼性を向上するために、リアルタイムの変化に即したフィードバック機能を持つシミュレーションの構築と、構造物全体と接合部の相互作用の可視化を目指しています。企業等との連携可能テーマ• 有限要素法などのコンピュータ・シミュレーションを用いた機械構造および材料の変形挙動のシミュレーション• 異種材料の接合部における強度および剛性などの機械的性質の評価、試験方法の構築• 逆問題解析を応用した機械構造、複合構造のヘルスモニタリングシステムの構築知的財産権・関連論文情報・著書Yoshinao Kishimoto, et al., Estimation method of interfacial stiffness of bolted joint in multi-material structure by inverse analysis, Mechanical Engineering Journal, 査読有, Vol.6, No.3, 2019, DOI: 10.1299/mej.18-00471

元のページ  ../index.html#130

このブックを見る