TCU Research Directory 2023
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杉スギマチ町 敏トシユキ之准教授132 TCU Research Directory 2023自動運転・隊列走行システムおよび運転支援システムの研究開発自動運転 / 車両運動制御 / 遠隔操縦 / ヒューマン・マシン・インターフェイス (HMI)研究テーマキーワード理工学部 機械工学科機械力学研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ運輸部門における環境問題やドライバ不足といった社会的課題を解決するためにトラックの自動運転・隊列走行システムの開発に関する研究を行っております。実用化のために社会受容性を考慮した新たな操舵制御や車間距離制御の開発を行っております。また、自動運転システムがすべての運転操作を行うのではなく、人も運転操作に介入し、人とシステムが協調して車両を制御するシェアードコントロールについて研究しています。さらに、自動運転システムが対応できない状況に陥った時のバックアップとして遠隔操縦に関する研究を行っています。遠隔操縦席では運転席と異なり体感情報が得られなかったり、通信遅れの影響を受けたりします。そのため、自動運転の発展に向けて、遠隔操縦者の運転特性やその運転支援について研究を行っています。研究内容と目指すもの自動運転は、社会問題の解決策としてだけでなく、MaaS (Mobility-as-a-Service) のような新たなイノベーションを創出する技術として期待されています。私は、トラックの自動運転・隊列走行や自動運転バス、超小型モビリティの自動運転に関する研究を行っています。自動運転は、技術面だけでなく外部資金• 科研費 基盤研究C  JP21K11986(2021-2023)代表• 委託研究(代表) 国土交通省及び経済産業省「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業:トラックの隊列走行の社会実装に向けた実証」• 受託研究(代表)「自動運転・隊列走行システムのHILSの研究開発」(2018.4-2019.3、2019.9-2020.2、2020.9-2021.2)社会受容性が確保されて、はじめて社会実装されます。そのため、自動運転の社会受容性に関する研究や、人と自動運転システムが協調するためのHMIの研究を行っています。また、実証的に研究を推進することで社会実装に必要な技術開発を行い、安全・安心な次世代モビリティの実現を目指します。• 共同研究(代表)「高速道路における交通安全対策に関する研究」(2018.6-2019.3)• 研究助成(代表)「操舵支援による人間機械協調型運転支援システムに対するドライバの適応」(2020.4-2021.3)技術の特徴操舵系と速度系を独立に設計可能で、応答性能の劣るトラックなどに対しても高精度に自動運転が可能です。車車間通信を用いた新しい枠組みでの隊列走行技術も可能です。また、生体計測を用いるなど、最先端の手法によりヒューマンファクタを解析できます。技術の用途本制御技術は大型の車両だけではなく、一般車両や小型モビリティなどの自動運転化やドライバに対する安全・安心な運転支援システムの開発に応用できます。また、ヒューマンファクタの解析技術は、HMIの研究開発や交通安全施策の効果評価などに応用できます。企業等との連携可能テーマ• トラックの自動運転・隊列走行システムの研究開発• 自動運転バスの制御システムの研究開発• ドライバモニタリングを含めた車内外のHMI に関する評価・研究開発• 交通安全・渋滞対策などの施策に関する評価研究知的財産権・関連論文情報・著書• 3次元情報処理装置、3次元情報処理方法、及び3次元情報処理プログラム,特許番号4153761(2008)• 深尾隆則, 杉町敏之,自動運転のための制御アルゴリズム,電気学会誌,Vol. 135,No.7,pp.429-432(2015)• 添野太一,杉町敏之,権藤裕貴,小林祐範,櫻井俊彰,槇徹雄,マルチブランドによるトラック隊列走行におけるCACCのシステム同定,自動車技術会論文集,Vol.52, No.3, pp.720-725 (2021)ほか多数

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