TCU Research Directory 2023
143/326

永ナガノ野 秀ヒデアキ明准教授TCU Research Directory 2023 141環境マイクロバイオームの動態計測に基づく集団感染機構の解明温熱生理心理 / 空調機器 / 人間-環境システム / 数値流体力学(CFD)研究テーマキーワード理工学部 機械システム工学科熱流体システム研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ● 空気質評価と感染シミュレーション環境中の細菌やウィルスが形成する微びせいぶつそう生物叢マイクロバイオームのゲノム解析によって、感染症の直接的・間接的な感染リスク評価を行います。同時に、人間の選好に基づく傾向を考慮した行動-気流の連成シミュレーションを行うことで、集団感染のホットスポットを解明することを目指します。● 過渡的な温熱快適性と生理反応予測人が暑い環境から涼しい環境に移動した直後に感じる「心地よさ」を定量的に分析します。特に脳波や心拍などの生理反応を分析することで、「心地よさ」を説明可能とする心理モデルを提案し、快適な環境や空調システムの設計に活かします。研究内容と目指すもの人体と環境におけるエネルギーのやり取りや空気流動を実験および数値解析によって分析することで、より省エネで安全安心な環境を構築するための機械システムの開発を目指します。おもな研究対象は、(1)室内における人体の温熱快適性の外部資金• 挑戦的研究(開拓)「建築環境マイクロバイオームの実態把握による集団感染機構のモニタリング」(H29-31)• 基盤研究A「環境マイクロバイオームの動態計測に基づく集団感染機構の解明と制御」(H26-29)解析・予測、(2)人体生理・心理反応を考慮した省エネ空調システムの開発、(3)自動車の部材断熱性向上による燃費改善・航続距離向上、(4)人間の行動シミュレーションによる感染症の伝播解析、など。• 基盤研究C「姿勢の違いによる血流変化を考慮した温熱快適性評価モデルの開発」(R3-5)• 第14回トヨタ先端技術共同研究公募「血流を利用した人体局所集中加熱システムの開発」(H27-28)技術の特徴近年では一般的になりつつある数値シミュレーション(Computer Aided Engineering, CAE)を拡張あるいは簡易化することで技術的課題に取り組みます。具体的には、人体の生理心理反応を周囲環境の物理解析と連成するほか、対象とする物理現象を限定することで支配方程式を簡易化し、計算負荷を低減します。技術の用途建築環境工学・自動車工学等の分野において、機器の省エネルギー性の検討や最適化、環境設計など、幅広い分野に応用可能。Building Information Modeling(BIM)やModel Based Development (MBD)に直接的・間接的に組み込める設計・開発技術です。企業等との連携可能テーマ• 温熱快適性・生理評価/省エネで快適な空調設計• エージェントシミュレーションによる行動分析• 感染症伝播と呼吸空気質の計測・解析• 建築室内/車室内の換気効率評価• 伝熱機器の熱マネジメントと航続距離シミュレーション• 自動車ガラスの曇り予測知的財産権・関連論文情報・著書• 出願状況(計1件) 特願2017-066238号「車室内気流制御装置,車室内気流制御装置を備える車両,車室内気流制御方法」• 永野秀明 他、技術情報協会、「自動車室内の快適化と評価,材料開発技術」、2017

元のページ  ../index.html#143

このブックを見る