TCU Research Directory 2023
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土ヒジカタ方 規キミオ実雄講師TCU Research Directory 2023 143低速・高トルク向けベアリングレスモータの開発パワーエレクトロニクス / モータ / 磁気浮上 / ベアリングレスモータ研究テーマキーワード理工学部 機械システム工学科計測電機制御研究室研究室HP技術の特徴• 磁気浮上により摩耗がなく潤滑が不要• メンテナンスレス、長寿命• 超高速回転、高洗浄度環境、高真空環境等の特殊環境に適用可能• ダイレクトドライブ用途のアクチュエータとして使用可能技術の用途摩耗による金属粉の発生や潤滑油の飛散による周辺環境の汚染が無いため、食品・医療分野のアクチュエータとして使用可能。また、メンテナンスレスであり潤滑油を用いないため、人工衛星の姿勢制御アクチュエータなどのメンテナンスが困難な用途への適用が可能。企業等との連携可能テーマ• 磁気浮上システムの設計・製作• ベアリングレスモータの設計・製作知的財産権・関連論文情報・著書研究者情報年度~平成30年度)• 科研費 若手研究(B)(平成28年度~平成29年度)最近の研究テーマ磁気浮上技術を応用したモータとして、ベアリングレスモータがあります。しかし、従来のベアリングレスモータは、その用途が高速・低トルクのアプリケーションに限られていました。回転子が磁気浮上しているため、ギヤなどの機械的接触を有する減速機構を使用できないためです。そこで我々は、構造的に高トルクを得やすいバーニアモータの機能をベアリングレスモータと組み合わせる研究を行っています。提案するモータは、磁気浮上のメリットと低速・高トルク駆動を両立できるため、特殊環境用のアクチュエータとしての応用が期待されています。研究内容と目指すもの磁気浮上の技術を応用したベアリングレスモータの研究開発を主なテーマとしています。ベアリングレスモータは、回転子を磁気的に浮上させた状態で回転させることができるため、ベアリングなどの軸受機構が不要であり、機械的な接触にともなう摩擦や潤滑による問題を解決することができるモータです。摩外部資金• 公益財団法人 JKA, 機械振興補助事業, 研究補助(平成29「永久磁石型ベアリングレスバーニアモータにおける永久磁石と電動機巻線の極数の検討」日本AEM 学会誌(2018),「Behavior of a Novel Thrust Magnetic Bearing with a Cylindrical Rotor on High Speed Rotation」IEEE Trans. on Magnetics(2009)など擦や軸受の摩耗が問題となる超高速での回転や、食品・医療分野などの高洗浄度環境で使用できるモータとして期待されています。磁気浮上やベアリングレスモータの研究を通じて、高性能・高付加価値のモータの実現を目指しています。• 公益財団法人 JKA, 機械振興補助事業, 研究補助(平成27年度~平成28年度)

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