TCU Research Directory 2023
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鈴スズキ木 憲ケンジ吏准教授(c)スイッチドリラクタンスモータ(a)リニアモータ(b)リニアモータの平行同期運転TCU Research Directory 2023 147①並行同期駆動方法の研究/②スイッチドリラクタンスモータの高効率駆動モータ / リニアモータ / スイッチドリラクタンスモータ / モータドライブ研究テーマキーワード理工学部 電気電子通信工学科電機モビリティ制御研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ① 並行同期駆動方法の研究搬送システムの搬送効率低下は、搬送物を下す際に台車を止めることにあり、搬送路を並行に配置し台車を停止させずに受け渡す新たな搬送システム(図(a)(b))を提案しており、実現できれば搬送効率が格段に向上します。② スイッチドリラクタンスモータの高効率駆動高速回転が可能なスイッチドリラクタンスモータ(図(c))は、回転数に応じて効率や印加電圧が異なり、最適な印加電圧をリアルタイムに制御可能なインバータの開発やモータの高効率駆動の実現を目指します。研究内容と目指すものモータが誕生し100年以上経ちますが、普及していないモータはまだまだたくさんあります。一例としてリニアモータやスイッチドリラクタンスモータがあります。リニアモータは、特殊な形状のため用途に応じた支持機構やコントローラ、インバータの設計が必要で幅広い分野への展開が難しい機器です。また、スイッチドリラクタンスモータは、単純な構造ですがスムーズな駆動には、インバータを正確に制御する必要があります。各モータの利用価値を高め、幅広く普及させることが重要なことと考えております。モータ+インバータ+コントローラと複数を考慮した総合的なシステムを確立することが目標です。外部資金• 永守財団「SRMにおける全速度領域のサーボ制御アルゴリズムの開発」(H29.10-H31.9)• 基盤研究(C)「工作機械用SRMのサーボ制御アルゴリズムの開発」(H30.4-H32.3)ほか多数技術の特徴図(a)(b)は、搬送路に並行にリニアモータを配置しメインラインとサブラインが完全に同期することで搬送台車を停止させずに搬送物を移載できます。図(c)は磁石を使わない回転モータに提案する技術を採用すること最大効率を維持しながら駆動が可能となります。技術の用途リニアモータの用途は、工場内などの工程間搬送用に利用できます。また、今回利用するリニアモータは、電機子を間欠に配置するため曲線駆動や分岐などを必要とする搬送に適しています。回転モータは、工作機械のスピンドルモータや電気自動車に利用可能です。企業等との連携可能テーマ• 搬送および工作機械用リニアモータの設計開発・駆動方法• インバータやコンバータなどのパワーエレクトロニクス関連• 各種回転モータの設計開発・駆動方法知的財産権・関連論文情報・著書• 吉田、鈴木 他、横方向磁束型フラックスリバーサルリニアモータにおける構造の検討、日本AEM学会、Vol.29/No.2、2021、263-268• 稲垣、鈴木 他、永久磁石リニア同期モータにおける並行同期運転の検討、日本AEM学会、Vol.26/No.1、2018、65-70• 鈴木 憲吏 他、オーム社、基本からわかる電気回路講義ノート

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