TCU Research Directory 2023
152/326

岩イワシタ下 剛ゴウ居住環境と安全性・作業性に関する研究安全性 / 健康性 / エビデンス / フェーズフリー研究テーマキーワード教授建築都市デザイン学部 建築学科建築環境設備学 岩下研究室研究室HP最近の研究テーマ研究内容と目指すもの居住環境の快適性、作業性、健康性、安全性についてエビデンスに基づいた研究を行います。シックハウス、熱中症、環境衛生など、建築環境では定量的に評価できるデータが多くあります。フィールドは住宅、オフィス、学校、高齢者施設、劇場など様々です。自動車内環境もフィールドの一つです。住環境にはコロナ禍など、通常時より多くの外気導入量が必外部資金• 科学研究費基盤研究B「福祉・教育施設の環境モニタリングを用いたコロナ禍後の環境調整手法の有効性評価」(R04- )• 科学研究費基盤研究B「学校における熱中症、インフルエンザ防止のための環境設計法と設備運用に関する提案」(R01-R03)• 科学研究費基盤研究C「建築気候を考慮した学校環境の安全性に関する研究」(H25-H27)研究者情報1) 幼稚園・学校における空気環境の実態調査、体育館・校舎内の熱中症の発生調査、学校事故と室内環境の調査等を通して建築的安全対策を行います。2) 室内CO₂濃度・換気量・温熱環境が作業者のパフォーマンスへ及ぼす影響を調査し、安全性・作業性向上対策を提案します。3) 高齢者福祉施設における空気環境の実態調査、感染症拡大期・通常期の住環境安全対策を行います。4) 環境設備システムのアフォーダンスに基づいてフェーズフリーの室内環境制御方法を提案します。150 TCU Research Directory 2023要な非常時のフェーズもあれば、省エネルギーに配慮した通常時のフェーズもあります。そしていつ起こるかわからない非常時のためにフェーズフリーの考え方が必要です。複雑な制御法となる環境設備システムを、アフォーダンスの考え方を用いて、居住者に伝達する環境システムの構築を目指します。• 科学研究費基盤研究B「人間の安全性に配慮した化学機器併用式オルファクトメーター開発に関する研究」(H20-H23)• 東急建設共同研究「室内空気質と認知判断を考慮した作業効率に関する研究開発」(H29-H30)技術の特徴岩下研究室はエビデンスに基づく環境計画を行っているため、実際の住環境における多くの測定データを有しています。特に、オフィス・学校環境・高齢者福祉施設における温熱・空気環境の実態に関するデータ、自動車車室内の空気環境データ、室内臭気に関するデータを有しています。技術の用途コロナ感染拡大期のような非常時と通常時では、異なる室内環境制御法が必要です。環境設備設計も、異なるフェーズに対応した設計法が必要ですが、その設計概念を、専門家でない居住者へ伝えるには住環境システムのアフォーダンスの考え方が必要です。岩下研究室の研究成果は、居住者にとってわかりやすい住環境制御法をもたらす環境設備設計法の構築に寄与します。企業等との連携可能テーマ• 室内における熱中症対策、シックハウス対策• 建築内・車室内環境が安全性・健康性・作業性に及ぼす影響• 学校環境と学習効率、環境学習プログラムの開発• 環境設備のアフォーダンスに関する研究• フェーズフリーの住環境制御法に関する研究知的財産権・関連論文情報・著書• エビデンスとして行政情報を用いた学校空気環境に関する研究 その3、日本建築学会環境系論文集 第83巻 第747号,473-480,2018年5月、DOI http://doi.org/10.3130/ aije.83.473• 学校における事故と屋外気象条件の関係に関する研究 その4、日本建築学会環境系論文集 第83巻 第743号,49-56, 2018年1月, DOI http://doi.org/10.3130/aije.83.49

元のページ  ../index.html#152

このブックを見る