TCU Research Directory 2023
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落オチアイ合 陽ヨウ落合研究室の研究の様子152 TCU Research Directory 2023創意工夫の木質構造の提案と実験検証木造建築 / 木質構造 / 木質材料研究テーマキーワード講師建築都市デザイン学部 建築学科落合研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ落合研究室は“木質構造・木造建築・木材・木質材料”をキーワードに研究を行っております。主な研究として①クラフト木造建築工法の提案があります。これはプロの大工や設計者ではなく、一般(アマチュア)の方でも作ることのできる小規模木造建築工法の提案です。提案する工法でプライベートサウナ小屋を自力で制作しました。②オリジナルデザインの耐力壁の提案も行っております。耐力壁は木造建築の重要な耐震要素です。化粧表しで使用できるオリジナルデザインの耐力壁の提案を行い、耐力壁のNo.1の決めるトーナメントのカベワンGPに出場しています。③木質構造接合部の割裂補強についても研究を行っております。規模の大きい木造建築は従来よりも高い耐震性が求められます。木材における未解明の破壊現象である“割裂破壊”について補強方法や強度推定方法の提案を行っております。研究内容と目指すもの当研究室の研究プロジェクトのほとんどは、実物スケールの構造物を製作します。また、これらは学生自身の手で木材を加工・施工行うことを前提としています。木造建築の設計をする際、接合部の設計が肝要です。接合部の設計技術は、自分自身で木材を加工し施工する経験でしか身に付けることができません。そして、ものづくりの楽しさや完成した時の喜びを感じることが何よりも重要です。当研究室は、国内では珍しい実践的なプロジェクトとともに木造建築教育を行う研究室です。研究活動を通じて、木造建築のプロフェッショナルを輩出することを教育目標としています。外部資金• 鋼板挿入ドリフトピン接合における木材の割裂耐力推定法の提案,平成31年度 科学研究費助成事業(若手研究)• 鋼板挿入ドリフトピン接合における木材の割裂耐力推定法の提案~大規模木造建築の設計法確立へのアプローチ~,2019年度 一般財団法人住総研 研究助成技術の特徴小規模木造建築(クラフト木造建築)工法の提案、オリジナルデザインの耐力壁の開発、木質構造接合部の割裂補強に関する研究技術の用途木造建築全般の構造強度向上のための研究企業等との連携可能テーマ• 小規模木造建築工法の開発• 耐力壁や大スパン架構の提案と開発• 木質構造接合部の割裂補強方法の提案知的財産権・関連論文情報・著書• 落合陽,青木謙治,稲山正弘:木材の割裂破壊耐力推定のための基礎的研究(第三報)• 繊維方向荷重時の割裂破壊メカニズムと耐力推定手法の提案,木材学会誌,64(5), pp.195-204(2018)  ほか

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