片カタギリ桐 悠ユウジ自講師図研究会『図5：建築と都市のグリッド』、2020年8月発行片桐悠自「月島の三角噴水」(2020)アルド・ロッシ「ボルゴリッコの市庁舎」前で、学生とともに、2018年7月ロッシ「モデナのサン・カタルド新墓地」設計競技案断面図（左）と実現案実測図（右）、研究室主宰者作成154 TCU Research Directory 2023建築理論の史的展開を図化する建築理論 / 建築史 / 建築意匠 / 建築図学研究テーマキーワード建築都市デザイン学部 建築学科片桐研究室研究者情報最近の研究テーマ建築デザインと歴史の関係を、近現代建築を中心に研究しています。20世紀前半の近代建築における「歴史からの断絶」、ならびに、1968年以降の「歴史への転換」を相補的に鑑みながら、現代における建築理論の構築を、学生ともに模索しています。学術成果の学外発表に力を入れており、学部生では日本図学会大会発表、院生では日本建築学会大会発表や国際図学論文誌への投稿を推奨しています。現在、以下の３つのテーマを主軸に活動しています。I. 20世紀イタリア建築からの学び20世紀を代表する建築理論家・建築家アルド・ロッシ、マンフレッド・タフーリ、ジャンウーゴ・ポレゼッロのプロジェクトからの学びから、分析・制作・執筆を通して、「歴史という計画」を批判的に問い直しています。Ⅱ. 都市と生物環境、建築の関係性への問いフランス国鉄との共同研究として、持続可能な景観と森林リソース、建築のあり方をリサーチしています。Ⅲ.『図』シリーズの研究・執筆活動”図研究会“として、東京理科大学や日本工業大学と協働し、『図』シリーズの出版に向けた研究・執筆活動を行っています。研究内容と目指すもの研究室では、「答え」を探す以上に、「問い」を探すことを重視しています。制作と同時に、ドキュメンテーションを行うことを重視し、文章を書き、様々な場所に行き、視て触れる力を養うことを目指しています。特に近年では、自主ゼミナール「組積研」を運営し、本学の様々な研究室の学生があつまり、他校の院生や、学外の建築家と協働ゼミを開催し、建築における「遊戯性」の問題を論じています。とくに、建築史・建築意匠の知見を軸としながら、芸術論・哲学・文学批評といった人文学を含む広い視野のもと、観念的な技術至上主義を批判的に問い直しています。特にブロック玩具や初源的な幾何学図形をもちいた「ものづくり」を通して、身体性を取り戻せる初学者向けのツールを開発しようと試みております。また、その成果をさらに言語へとフィードバックし、学術成果として、発行・出版しています。とくに、研究活動を通じて、批評的に物事をとらえ、輩出することを教育目標としています。外部資金• 科学研究費助成事業（若手研究）, 「マンフレッド・タフーリの設計活動ならびに運動史的影響の研究」2021年度科学研究費補助金 若手研究, 研究代表者（2021年4月～2024年3月）• 窓研究所 出版助成金, 「翻訳『メランコリーと建築：アルド・ロッシについて』（ディエゴ・セイシャス・ロペス著）」, 研究代表者（2020年4月～ 2022年3月）• 科学研究費助成事業（若手研究）, 「オーラルヒストリーを用いた建築設計教育におけるテンデンツァ運動の影響の研究」2019年度科学研究費補助金 若手研究, 研究代表者（2019年4月～ 2021年3月）技術の特徴ブロック玩具をもちいた触知的な建築設計教材の提案、複数言語資料をもちいた史学的・文献調査的アプローチ、意匠論的・構成論的分析手法の開発技術の用途建築歴史・意匠における批評的・芸術論的研究とその応用企業等との連携可能テーマ• 建築構成論を用いた既存の都市建築・環境の分析• 初源的な幾何学図形をもちいた既存建物の実測・歴史調査• 展示会のキュレーション・企画と制作知的財産権・関連論文情報・著書• 片桐悠自『アルド・ロッシ：記憶の幾何学（仮題）』, 鹿島出版会, 2024.• KATAGIRI, Yuji, "Invisible Cube: Aldo Rossi's Early Works with Gianugo Polesello", Nexus Network Journal, Kim Williams, Vol. 25, No. 1, pp.713-750, 2023.• ディエゴ・セイシャス・ロペス(著), 服部さおり, 佐伯達也 (訳), 片桐悠自(監修) 『メランコリーと建築：アルド・ロッシ』,フリックスタジオ, 2023.• KATAGIRI, Yuji, "Circle, Triangle, and Square: Trinity of Geometry in the Architectures of Aldo Rossi", Journal for Geometry and Graphics, Vol. 22, No. 1, pp.129-137, 2018.
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