TCU Research Directory 2023
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小コバヤシ林 茂シゲオ雄教授地形を可視化した避難誘導照明建築・都市の照明計画 / 空間心理 / 避難誘導 / ライトアップTCU Research Directory 2023 155研究テーマキーワード建築都市デザイン学部 建築学科小林研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ岩手県釜石市、陸前高田市、福島県いわき市などで、夜間停電時の迅速な自主避難を誘導する照明設置を行っています。最小限の光を用いて、地形や経路、主要交差点などを認識させる手法を構築します。照明社会実験を踏まえて実施へと至っています。下写真は宮城県気仙沼市での照明実験風景で、地形を可視化し避難方向を認識できると共に地域固有の景観を表出しています。研究内容と目指すもの地域や建築物の安全性を確保し発展に寄与する照明計画を行い、その効果を検証しています。これまで、岐阜県白川村平瀬温泉の街路灯計画と実施、五箇山合掌集落ライトアップ、山形県金山町景観照明計画、横浜山手西洋館ライトアップ、リゾートタウン蓼科の屋外照明改修、各種集合住宅共用部の照外部資金• 基盤研究(C)「地域景観を継承しながら夜間の震災遭遇時に効力を発揮する光環境形成に関する研究」2018-2020• 基盤研究(C)「夜間停電時の津波からの迅速避難を誘導する光環境整備研究」2015-2017明改修などを手掛けました。従来の1/3~1/2程度の消費エネルギーで実現しています。フィールドワークと現場での照明実験に基づき、安全でありながら地域性や集客を高めるような光環境を構築します。実現したプロジェクトはデータを検証し、学術論文に投稿しています。• 基盤研究(C)「周辺死角の克服と犯罪抑止を目的とした低輝度分散型街路照明の研究」2009-2011• 若手研究(B)「省エネルギーで防犯性の高い夜間商業街路の光環境整備の提案と実験的検証」2006-2007技術の特徴人間心理を考慮した無意識に働きかける照明計画。避難誘導や危険予知、対人コミュニケーションに寄与する光の強さ・光色・制御方法などの技術を有します。技術の用途夜間の屋内外の避難誘導照明、省エネで低照度な交通照明、自然環境に配慮した照明、商業施設での利用者の誘導照明、適切なコミュニケーションを促す照明、省エネルギーに配慮した照明制御企業等との連携可能テーマ• 建築物、都市空間における安全性を考慮した照明計画• 商業施設における集客や対人コミュニケーションを促す照明計画• 地域のライトアップや自然景観を配慮したリゾート施設における照明計画知的財産権・関連論文情報・著書関連著書:全て小林茂雄+東京都市大学 小林研究室著• 『Lighting by Yourself』オーム社 、2010• 『写真で見つける光のアート』雷鳥社、2010• 『ストリート・ウォッチング』誠信書房 、2010• 『街に描く』理工図書、2009

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