TCU Research Directory 2023
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伊イトウ藤 和カズヤ也教授遠心場震度法シミュレーターによる傾斜土槽実験実験の様子と画像解析結果遠心模型実験装置TCU-MarkIIICentrifue164 TCU Research Directory 2023老朽化した宅地擁壁の耐震補強方法に関する研究遠心模型実験 / 地盤工学 / 労働安全 / 斜面工学研究テーマキーワード建築都市デザイン学部 都市工学科地盤環境工学研究室います。図は遠心場震度法シミュレーターによる実験写真と画像解析です。研究室HP研究の特徴小型模型にて実大と同等の応力状態を再現できる「遠心模型実験手法」を用いた各種実験を実施。• 地震時挙動は振動台と震度法シミュレータを利用可能• 降雨時挙動は遠心場降雨再現システムと浸透流発生システムを利用可能• 杭・支持力問題等については水平・鉛直載荷ジャッキを利用可能• 地盤専用FEM解析ソフトを用いた検討研究の内容各種災害防止技術に関する新しい工法開発企業等との連携可能テーマ• 地盤工学分野からアプローチする災害防止技術(土砂崩壊災害防止、液状化対策、抗土圧構造物、基礎一般)• 安全問題(建設分野の労働安全、各種紛争等)知的財産権・関連論文情報・著書研究者情報(1) 災害防止技術・地盤調査法に関する研究:近年の集中豪雨による土砂災害や今後想定される巨大地震等による地震災害に関して、地盤工学分野からアプローチする災害技術は多岐にわたります。斜面崩壊防止対策、液状化防止対策、各種基礎構造物の地震時挙動に関する研究を実施しています。(2) 地盤工学に関する社会システム・リスクマネジメントに関する研究:土木分野にて得られた知見は、社会に情報発信し、法整備などの社会システムに取り入れることで広く普及します。地盤リスクを社会・経済に取り込む手法の開発を実施します。最近の研究テーマ地価の安い丘陵地を活用するため、高度経済成長期に多く施工された擁壁は老朽化して全国各地に残っています。これらの中でも空石積み擁壁は熊本地震等の最近の地震でも多くが被災しています。本研究では、宅地擁壁に適用可能な廉価で簡単な耐震補強方法を開発するために、遠心模型実験手法によって擬似的な地震再現をする模型実験等を行って研究内容と目指すもの外部資金• 科学研究費(基盤研究(B))「宅地にも適用可能な液状化対策としての混合微粒子注入工法の確立」(R1-R3)分担• 科学研究費(基盤研究(B))「自然災害安全性指標(GNS)構築のための脆弱性評価の確立と防災戦略への反映」(H28-30)代表• 科学研究費(挑戦的萌芽)「多次元方向の変位計測に基づく斜面崩壊発生予測」(H28-29)分担• 科学研究費(基盤研究(C))「地盤リスク事例の類型化に基づく包括的な地盤リスクマネジメントシステムの提案」(H21-23)代表• 厚生労働科学研究費「大災害時の復旧・復興工事における労働災害の発生要因の分析及び対策の検討」(H24-26)代表【特許】既設石積み擁壁の耐震補強工法 特許7029149【論文】 佐野 和弥, 伊藤 和也, 田中 剛, 末政 直晃, 小浪 岳治, 谷山 慎吾:宅地の既設空石積擁壁の耐震補強方法に関する遠心場傾斜土槽実験,土木学会論文集,https://doi.org/10.2208/jscejj.22-00204

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