TCU Research Directory 2023
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栗クリハラ原 哲ノリヒコ彦准教授166 TCU Research Directory 2023酸溶解を利用した廃コンクリートからの骨材回収技術の確立再生骨材 / 密度 / 吸水率 / 表面粗さ研究テーマキーワード建築都市デザイン学部 都市工学科災害軽減研究室研究室HP研究者情報最近の研究テーマ現在、廃コンクリートから再生骨材を回収する方法としては、ジョークラッシャーなどによる破砕があります。しかし、これは骨材自体を傷め、多くの付着モルタルを取り残してしまいます。そこで、本研究は、コンクリートがアルカリ性であることに着目し、酸性溶液による溶解から再生骨材を回収する方法を検討しています。すでに、JISのH規格(高品質)相当の再生粗骨材の回収に成功しています。研究内容と目指すもの現在の研究内容は、①酸溶解を利用した廃コンクリートからの骨材回収技術の確立、②火害受けたコンクリートの内部強度推定および受熱深さの評価、③ウレタンを使用した電柱の耐外部資金• 若手研究(B)「磁気処理およびろ過水を用いたコンクリートの諸特性」(平成16~17年)(平成17年度は辞退)• 基盤研究(C)「クローズドリサイルの実現に向けた酸溶解液選定と回収骨材品質確認」(平成25~27年度)震補強方法の開発、などである。「コンクリートを強く、永く、安全に使う」をスローガンに、研究を行っています。実務に役立つ成果を得て、社会貢献を目指します。• 基盤研究(C)「廃酸を使用したコンクリート用骨材の回収システムの検討」(平成28~30年度)技術の特徴コンクリートがアルカリ性であることを利用して、廃硫酸の溶液による溶解により、内部の骨材を回収する方法について検討しています。廃棄物同士の組合せから有価物の再生を試みています。技術の用途再生骨材の製造・利用、酸溶解法を用いた既設コンクリート面の目粗しの適用(例、プレキャスト部材面の目粗し)、などに利用が可能です。企業等との連携可能テーマ• 再生骨材の製造・利用、目粗し面の表面粗さの評価、鉄筋の電食試験  など知的財産権・関連論文情報・著書• 「既設構造体のコンクリート増厚工法を想定した化学目粗し法の付着特性」、構造工学論文集、Vol.64A、pp.658-665、2018年3月• 「酸溶解により得られた再生粗骨材の物性値」、セメント・コンクリート論文集、Vol.73、pp.379-386、2019• 「化学目粗し法により打ち継いだ付着部の付着・せん断特性の確認」、セメント・コンクリート論文集、Vol.73、pp.340-347、2019

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