TCU Research Directory 2023
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明アカシ石 達タツオ生教授172 TCU Research Directory 2023アクセシブル・シティ(Accessible City)都市計画 / 公共政策 / 都市再生 / まちづくり研究テーマキーワード都市生活学部 都市生活学科都市再生研究室研究者情報最近の研究テーマ地方都市の中には、すっかり自動車依存になってしまい、マイカーを運転する人たちには便利なまちが多くあります。クルマを使う人が多数派でも、クルマを使えない人も実は少なくありません。公共交通の便利さの度合いは、都市が誰にでもフレンドリーかどうかの指標のひとつです。当研究室では「アクセシビリティ指標」を提案しています。図は、自動車を利用せず、徒歩と公共交通だけで移動する場合に、一定の時間内にアクセスできる施設の数別の住民の割合を示したグラフです。人口20万人クラスの都市を比較していますが、けっこう違いがありますね。都市の生活利便性を「選択肢の豊かさ」で表す指標は、当研究室のオリジナルです。研究内容と目指すもの都市計画は、英語では「プランニング」と言います。動名詞・進行形です。つまり、将来像を固めることよりも、都市を常に良くする方向へと動かしていく仕組みが重要と考えます。人々が個々に行う幸福追求の努力や、企業の利益追求の努力が、他外部資金• 科学研究費助成事業(基盤研究(C))「日本版土地適性評価手法に係る指標及び演算式の妥当性の検討」(2016~2018)者の不満を生むのではなくて、都市に暮らす様々な人々の利便や幸せの増大に無差別につながるにはどうしたらよいか、そういう公共政策の方法論を研究することがテーマです。研究の特徴都市の生活利便性という観点から、誰もが理解しやすい数値指標を提唱しています。具体的には、住民が自動車に頼らず、徒歩と公共交通で移動する場合に、医療、教育、買い物、まちの中心といった生活サービスに到達するまでの期待時間を計測します。研究の内容国や自治体が進めている「コンパクトシティ+公共交通ネットワーク」という政策について、この「都市構造のアクセシビリティ性能指標」が普及すると、政策の目標設定や達成度の評価が明快にできるようになり、都市生活の利便性を高める効果的な施策選択に役立ちます。企業等との連携可能テーマ• 都市の公共政策に関して、政策の立案、制度の設計、政策の評価に関すること• 都市計画とまちづくりに関すること(ほぼ全般)知的財産権・関連論文情報・著書Tatsuo Akashi,” Land Use Suitability Assessment for Making Cities More Accessible”, CIB Publications “The Accessible City” (2014) p19-22, ISBN978-90-6363-078-4

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