TCU Research Directory 2023
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齋サイトウ藤 圭ケイTCU Research Directory 2023 179夏に涼しく回遊できる歴史都市における環境デザイン手法環境配慮型のアーバンデザイン手法 / 都市環境解析(アジア都市環境) / 都市景観工学 / 空間情報処理技術研究テーマキーワード准教授都市生活学部 都市生活学科環境プランニング研究室研究者情報最近の研究テーママレー半島の南西部に古く港湾都市として栄えたマラッカは、様々な国からの植民地支配の時代を経て、多様な文化やスタイルをその建物や街並みに今なお色濃く残すユネスコ歴史遺産都市です。各国から年間約1,000万人以上が訪れる観光都市ですが、緑環境に乏しく通過交通による排熱も相まって非常に暑いです。そこで、歴史的景観の保全に配慮しながら熱環境を改善し、街なか回遊性を高めるための環境デザイン手法について現地研究者と共同研究を行っています。研究内容と目指すもの将来のより良い都市環境を創造していくためには、身の回りの生活環境(目に見えるもの・見えないもの)の実態を科学的に把握し、それらを判断材料として繋ぎ合わせながら、将来の計画・デザインへと結びつけていくことが重要です。環境プランニング研究室では、都市における街区や近隣スケールの抱外部資金• 東京都市大学重点推進研究(未来都市研究)「アジア大都市圏の成長と縮退マネジメントフレームワーク構築の多国間共同研究による試み」(R4.9-R7.8)(研究代表者)• 科学研究費基盤研究(C)「東南アジア土着造園技術のもつ伝統的知識の再評価と地域緑化計画への適用性評価」(R1.4-R5.3)(研究代表者)える問題に対して、都市環境工学や景観工学の視点から見た科学的・定量的な手法やデータを活用しながら、将来的な低減・解決に繋げる環境配慮型の都市環境デザイン手法・プロセス開発について研究を行っています。• 大林財団「東南アジア歴史景観都市における残余空間に着目した都市冷却型のグリーンインフラ整備手法の開発」(H30.4-H31.3)(研究代表者)研究の特徴より快適な都市を整備していくためには、周辺環境の実態を多角的に把握し将来の計画へと結びつけていく必要があります。建築・都市環境の実測やシミュレーションなどを通した計画・デザインの手法やこれらをサポートする技術に関する研究を主軸としています。研究の内容研究成果は、アジア都市における環境配慮型の住宅地計画や歴史都市の熱環境改善に配慮した景観デザインなどに役立てています。企業等との連携可能テーマ• 環境配慮型の都市環境デザイン/景観デザイン手法の開発・提案• 都市環境や街並み・景観についての計測・予測・解析・マッピング• 空間情報処理技術を援用した都市・景観デジタルシミュレーション知的財産権・関連論文情報・著書Owen Yeo Thian Seng, Mohd Johari Mohd Yusof, Sreetheran Maruthaveeran, Helmi Zulhaidi bin Mohd Shafri, Kei Saito, Yeo Lee Bak (2022), ABC of Green Infrastructure Analysis and Planning, The Basic Ideas and Methodological Guidance Based on Landscape Ecological Principle, Journal of Urban Forestry & Urban Greening, DOI, 10.1016/j.ufug.2022.127600

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