TCU Research Directory 2023
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末スエシゲ繁 雄ユウイチ一准教授都市空間での人間のアクティビティ動態解析都市生活者のQOLを高める持続可能な都市プランニング都市計画 / 都市デザイン / エリアマネジメント / 公共空間研究テーマキーワード都市生活学部 都市生活学科都市プランニング研究室研究者情報最近の研究テーマ● 次世代道路空間マネジメントのための路上滞留者とモビ研究内容と目指すもの従来の都市づくりの前提となっていた効率性や経済性の追求から、今後の持続可能な都市づくりに求められる「都市生活の豊かさ(Quality Of Life)」という暗黙知を形式知に転換し、新しい都市評価のものさしを創り、それを未来の都市プランニングに発展させるための実践的活動及び研究を展開しています。具体的には、都市生活者の豊かな時間消費を促す空間要素としての都市公共空間に着目し、その創出手法やQOL向上に与える効果や影響について研究しています。そして、研究活動で得られた知見を実際の社会に還元するために、行政やディベロッパーや地域団体と協働して、まちづくりプロジェクトに参画しています。外部資金• 科研費「次世代道路空間マネジメントのための路上滞留者とモビリティの協調モデルの構築」(2022-2024)• 科研費「商業地の持続的発展のための漸進的に形成された商業地の変容過程に関する研究」(2013-2014)• 中目黒駅周辺地区エリアマネジメント「中目黒駅周辺地区エリアマネジメント推進のための調査研究」(2022)• 東京急行電鉄「世田谷まちなか観光における地図の製作・東横線90周年プロジェクトに対する企画・立案」(2017)• 東京急行電鉄「路上観察学における魅力地図製作」(2016)• 川崎新都心まちづくり財団「川崎新都心タウンマネジメント推進のための調査研究」(2011-2016)リティの協調モデルの構築● 人間とモビリティが共存する公共空間が都市生活者のQOLに与える影響● 公共空間計画ワークショップにおける合意形成支援VRシステムのアクティビティ表現の有効性● 活動景観の印象評価に影響を与える公共空間アクティビティに関する研究● 公共空間利活用を目的としたエリアマネジメント組織設立過程に関する研究● 駅空間における群衆流動を考慮した滞留空間創出ポテンシャル評価182 TCU Research Directory 2023研究の特徴都市空間と人間との関係に焦点を当て、ハード・ソフトの分け隔てなく、フィールドワークやアクションリサーチの手法をベースとして、地域のステークホルダーとの協働によって実践的な研究活動を展開しています。研究の内容商業地はモノを買うための空間から、時間消費型空間への転換が求められており、都市公共空間の賑わい創出はその重要な要素です。賑わいを生む人間のアクティビティとそれを誘発する都市マネジメントについて研究しています。企業等との連携可能テーマ• 商業・業務・住宅地のエリアマネジメント• 公共空間計画での合意形成支援• 都市空間での人間行動(アクティビティ)解析および人流解析• Unityを活用した都市空間シミュレーション知的財産権・関連論文情報・著書• 都市感覚を鍛える観察学入門:まちを読み解き、まちをつくる、晶文社、2023• 都市5.0:アーバン・デジタルトランスフォーメーションが日本を再興する、翔泳社、2020• 都市イノベーション:都市生活学の視点、朝倉書店、2019

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